関西圏の土壌が育んだ?

北朝鮮が立て続けに何やら発射したみたいだけれど、
もうJアラートは鳴らさないの?

アメリカに届く大陸間弾道ミサイルは日本の脅威なのに、
日本海に落ちたらしい短距離弾道ミサイルは「我が国の
安全保障に影響はない」になってしまうのはどうして?

教えて、安倍晋三

『アフリカ少年が日本で育った結果』(星野ルネ 毎日新聞出版
読了。

母の結婚に伴い、アフリカのジャングルから日本という異文化の
国へやって来たのはわずか4歳の時。

突然、言葉の分からぬ環境に放り込まれることになった著者が、
その生い立ちを漫画で綴ったのが本書である。

Twitterで人気の作品だったこともあり、いくつかの作品はネット
上で読んでいたが、書籍化に際して多くの書下ろしも収録されて
いる模様。

私が特に惹かれたのは著者のママであるエラさん。

高校の入学式。新しい環境になると肌の色でもっとも注目を浴び、
本人の意思に関わらず目立つ存在になってしまう著者。高校でも
そのことを気にしていた。

だが、新入生たちの視線を釘付けにしたのは著者ではなかった。
可愛い息子の入学式とあって、気合を入れた民族衣装で学校に
現れたエラ・ママであった。

このエラ・ママ。大型家具を一人で移動して模様替えをしたり、
故郷カメルーンでは広大な畑を耕したりと、逞しい女性なのだが
ミミズだけは苦手だそうだ。

エラ・ママと見る野生動物のドキュメンタリー番組はグルメ
番組に早変わりする。「あれは食べた。これは最近食べてない」
などの会話が交わされるとか。

エラ・ママとお父さんの馴れ初め、著者の出生の秘密(?)、
カメルーンという国について、日本で生きる外国人が感じて
いるであろうことが満載。

きっといろいろと嫌な思いもして来たのだろうと思う。でも、それ
お深刻に描くのではなく笑いに昇華させているのではないかな。
日本に来て、育ったのが関西圏というのも影響があるのかも。

尚、著者が友人のバイト先である日焼けサロンを訪れた時に、待合室
にいたおっちゃんが発した一言が結構ツボに入った。

「お、おにいちゃんはもう焼かんでええやろ!」

容赦なく突っ込む関西人。関東でこの突っ込みは無理だろう。

国際結婚で異国人の伴侶を得て日本で暮らし、習慣や文化の違いから
起きる日常生活のエピソードを綴ったエッセイやコミックとはひと味
違った作品だと思う。