きっと読み手の問題なのだ

いやはや。自民党は人材豊富だねぇ。今度は女性議員が元秘書に
暴言・暴行・脅迫・殺人予告だよ。

音声は既に昨晩聞いていたのだが、あまりにも気分が悪い内容だった
ので今日はニュースで取り上げられる度にチャンネルを変えていた。
キチガイだよ、あれは。

「党に迷惑をかけたくない」とかで離党届を代理人が出したようだ。
党にねぇ。まずは元秘書さんに詫びるのが先だと思うんだよね。
あとは有権者にお詫びしなはれ。てか、議員を辞めなはれ。

一部で自民党の男性議員にはこんなのがゴロゴロいるって話だが、
それはそれで問題だと思うわ。

この女性議員は「安倍チルドレン」だよね。「○○チルドレン」と呼ばれる
議員にはろくなのがいないが、彼女に比べたら杉村太蔵がまともに見え
る。不思議だ。

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(川上和人 新潮社)
読了。

「売れてます!笑えます!続々大増刷!」。帯にこんな煽り文句が
書いてあるから、ついつい手を出したのね。

生物学者が書く作品は確かに面白いものが多いから。でも、本書は
私には合わなかったわ。残念。

著者は鳥類学者で、小笠原諸島がフィールドワークのメインになる。
そこでの生態系などは参考になるし、どうして鳥は地上を歩く時に
首を前に出しながら歩くのかなどの解説は勉強にもなった。

まぁ、勉強しても私が鳥類学者を目指すわけではないので、雑学程度
の知識にしかならないんだが。

文章について行けなかったと言えばいいのかな。多分、これは読む側
の受け取り方の問題なのだと思う。

「笑わせよう」という意図があからさまなんだよね。アニメ、戦隊ヒーロー
物、漫画、映画等々を使った比喩(?)なんかが頻発するので、前後の
内容がなかなか頭に浸透しなかったのだ。

いや、それは私の頭脳の問題なのかもしれない。著者は博識でユーモア
の持ち主で、それを駆使して一般にも分かりやすく鳥類学を語ってい
るとの見方も出来るだろう。

多分、やり過ぎなのだと思う。読みやすくする為のおふざけも、やり過ぎる
と悪ふざけになっちゃう。もう少し鳥類学への情熱が綴ってあるとよかった
のだけれどなぁ。

勿論、ふざけながらもフィールドワークの過酷さは伝わって来るし、「クエッ
クエックエッ、チョコボ〜〜〜ル」の「キョロちゃん」に対する考察は楽しめ
た。それだけに惜しって感じだ。

骨太さと情熱。これを足して欲しかったな。申し訳ないのだが『バッタを倒し
にアフリカへ』と比べてしまった。