迷惑以外のなにものでもない

2020年の夏季オリンピック東京大会の試合日程が発表された。
その裏(?)でこっそりと大会期間中の渋滞対策の予行練習が
今夏、首都高で行われることが明らかになった。

7月22日から8月2日、8月19日から8月30日の2回に分けて、
一部の首都高入り口の併催及び料金所のレーン規制が行われ
るとのことだ。

具体的にどこの入り口が閉鎖されるかや時間帯は発表になって
おらず、首都高のホームページではこの予行練習については
一切記載がない。

学校が夏休み期間の7月20日前後から8月いっぱいと言うのは
毎年のように首都高は激混みなんだよね。比較的空いているの
はお盆休み期間くらいか。

オリンピック開催期間を想定してこの時期に決定したのだろうが、
利用者にとっては迷惑この上ないと思うわ。

そんなに都内に車両を入れたくなければ、早急に外眼道の未開通
区間を開通させろって思うんだが、西側の完成はまだまだ先だもの
ねぇ。

物流会社の皆さん、料金のこととか配送時間のこととか、相当に
頭が痛いだろうな。お気の毒過ぎる。

『会長はなぜ自殺したか─金融腐敗=呪縛の検証─』(読売新聞
社会部 新潮文庫)を読み始める。

証券会社による損失補填に端を発し、大蔵省解体にまで発展した
金融不祥事。事件の過程で第一勧業銀行の元会長や新井将敬代議士
など6人が自殺に追い込まれた。

日本企業及び政官界の病巣に切り込んだノンフィクション。

昭和がまた遠くなる今だからこそ

あぁ…ノートルダム大聖堂が燃えていたのよ。テレビをつけたら。
なんてことっ!パリだけじゃなく、世界が呆然だわ。

私の可愛いガーゴイルたちは無事なのだろうか。

天皇が十九人いた さまざまなる戦後』(保阪正康
 角川文庫)読了。

副題である「さまざまなる戦後」が単行本の時のタイトルだった。
これは文庫発行時に変えない方がよかったのではなかな。

有名な熊沢天皇をはじめとした、自称天皇を扱った章はわずかに
30ページほどでしかないのだから。

副題が示すように、人間宣言後の初の行幸となった昭和天皇
神奈川県行幸の2日間、戦争責任を一身に押し付けられた東条
英機、沖縄戦の「白い旗の少女」などを通して戦後の昭和を
描いている。

本書は再読なのだが、改めて読み返してみると天皇制を残そう
としたGHQが、自称天皇たちに興味を示し、あわよくば利用
しようとしていたことが分かる。

これは昭和天皇の神奈川県行幸に対して、GHQの一部が日本国民
昭和天皇に石を投げるだろうと期待し、冷笑的に行幸を見ていた
様子に重なる。

自称天皇たちはみなが南朝の末裔であることを拠り所にし、彼らの
言い分に根拠を与えた人物に取材出来ているのは注目だ。

東条英機の章では「東条日記」が貴重だし、東条の孫だと言うだけで
理不尽な扱いを受けた話は心が痛んだ。現代でいうところの、犯罪者
の進塁縁者へのバッシングだろう。これは日本の伝統なのか?

私は常々、重大事が起きても日本のお役所では誰も責任を負わない
システムが確立されていると感じている。真珠湾攻撃の際にアメリ
への通告が遅れたことの原因究明が何故、うやむやにされたのかを
追った「外務省の癒されぬ五十年前の過失」を読むと、責任の押し
付け合いや責任転嫁は連綿と続いていることが理解出来る。

他にも特攻隊員に自分を重ねることで生きた俳優・鶴田浩二、銀幕
スターでありながらどこか哀しみを抱えたような市川雷蔵、自分が
「白い旗の少女」であると本人が名乗りを挙げるまで写真が独り歩き
をしてしまった話など、再読に耐える内容だ。

平成も間もなく終わり、令和の時代がやって来る。それでも、昭和史
に対する興味は尽きない。

 

天皇が十九人いた―さまざまなる戦後 (角川文庫)

天皇が十九人いた―さまざまなる戦後 (角川文庫)

 

 


国策は棄民とイコールである

フィギュアスケートの国別対抗、今日は女子フリー。テレビでは
放送が始まったばっかりだけど…。

私のリーザ(エリザベータ・トゥクタミシェワ)が自己ベスト更新
で1位ですよわよ~~~~~。キャーッ、リーザ素敵☆

あとで動画を観まくろうっと♪

『移民たちの「満州」 満蒙開拓団の虚と実』(二松啓紀
 平凡社新書)読了。

昭和恐慌による農村の疲弊、南北アメリカ大陸への日本人移民の
規制強化が日清・日露戦争で手にした満蒙特殊権益と結びつき、
後々の悲劇となる満蒙開拓が国策として推進された。

実は時の日本政府も軍部も、満蒙開拓には消極的だった。歴史に
「もし」は禁忌だが、国の財布を握っていた高橋是清財務大臣
2.26事件で殺害されなければ、満蒙開拓はもっと小規模なものに
なっていたのではないかとも思いが拭えない。

実際、開拓という言葉から受ける印象とは異なり、満蒙の場合は
既に耕地として活用されていた土地から中国人や朝鮮人の農民を
僅かばかりの金で取り上げ、そこへ日本人を入植させただけだ。

恨みを買って当然じゃないかと思う。

一部の農本主義者は貧困に陥った農村経済の救済の為、農家の
次男、三男を入植させるのだと主張したが、実際には貧困に
喘ぐどころか十分な農作物の収穫もあり、安定した収入のある
農家を入植させた例も多い。

加えて、満蒙開拓は地方自治体が主体となっての公募のはずが、
名指しで移民を勧められた人たちもいる。

戦争末期、ソ連の満蒙侵攻が始まれば移民たちを守るはずだった
関東軍の上層部や満鉄幹部、官僚たちはとっとと逃げ出し、現地で
関東軍に徴兵された男性たちはシベリアに抑留され、残された女性
や子供たちの日本帰国を目指しての逃避行は悲惨を極める。

「戦争だったから」で済ませてはいけない。満蒙開拓は国策だった
のだ。それなのに、誰も責任を負わず多くの命が失われて行った。

国策は棄民とイコールのなのではないか。それは、戦後も続いて
いる。

満蒙からの帰国者の為という名目で、日本国内でも入植が行われた。
千葉県成田市三里塚青森県六ケ所村もそうだ。この国内入植も
国策だ。それなのに、三里塚も六ケ所村も苦労して開墾した土地を
国によって取り上げられているではないか。

本書は多くの資料・証言から、満蒙開拓の現実を浮き彫りにした
良書である。

 

 

新書782移民たちの「満州」 (平凡社新書)

新書782移民たちの「満州」 (平凡社新書)

 

 

ニホンゴ、ムズカシイネ

天皇皇后両陛下、ご結婚60年おめでとうございます☆

『頭の悪い日本語』(小谷野敦 新潮新書)読了。

文章を書いたり、話したりしていると「この言葉の遣い方は
これでいいのか?」と感じることがしばしばある。

日本語って難しいよね。だって、「日本」と書いても読みが
「ニホン」だったり「ニッポン」だったりするのだし、『日本
書紀』は「ニホンショキ」なのに、『続日本紀』になると
「ショクニホンギ」になって「キ」が濁るんだもの。

電話オペレーターの仕事をしていた時は「鑑みて」を「考える」
と同義語で使っている同僚がいてイラっとしたしな。

言葉の使い方が気になる。だから本書も日本語の誤用例集かと思っ
たのだが、言葉に関するエッセイ・雑学といった感じかな。

誤用しやすい言葉もいくつか取り上げられているのだが、取り上げ
らている言葉に対しての著者の好き嫌い、そして言葉を使う人への
個人攻撃なので、読み手側も好き嫌いがはっきりするのではないか
と感じた。

個人攻撃の部分はさらっと読み流して、雑学として受け取った方が
いいかもしれない。

一時、雑誌などで盛んに「勝ち組」「負け組」という言葉が使われて
いたが元々の使われ方や、埼玉県熊谷市は「くまがや」ではなく
「くまがい」が正しいとかは他でも読んだ気がする。

私が気になっているのは「天皇陛下」に対して「皇后さま」と言う
テレビの呼称。「天皇陛下」と呼ぶなら「皇后陛下」だろう思うの
だが、NHKさえ「皇后さま」って言うんだよな。

また、政治家がよく口にする「粛々と」も気になるし、「ダイバー
シティ」「レガシー」などの外来語も気になると言うか気に障る。
「多様性」「遺産」でいいじゃないか。

いずれにしろ、やっぱり日本語は難しいと思うのよ。言葉は時代と
共に変わっていく。「全然」論争のような例もあるから、間違いと
されていた使い方でも時を経ると正しい使い方になることもあるの
だからね。

 

頭の悪い日本語 (新潮新書)

頭の悪い日本語 (新潮新書)

 

 

イワンvsフリッツを追ってベルリンまで

へぇ、お札が変わるんですって。諭吉さんはお役御免となり、
新一万円札は渋沢栄一になるんですって。五百円硬貨も変わる
んですって。

元号も変わるし、お札も変わるから、政権も変わればいいのに。

赤軍記者グロースマン 独ソ戦取材ノート1941-45』
アントニー・ ビーヴァー/リューバ・ヴィノグラードヴァ:編
 白水社)読了。

私の本棚の片隅には「いつか読むんだ」と手付かずのままの長編
作品がいくつか並んでいる。そのなかの一作品が『人生と運命』
全3巻である。

書いたのはヴァシーリー・グローズマン。旧ソ連の領土だった
ウクライナ生まれのユダヤ人。第二次世界大戦時、独ソ連
始まると愛国心から兵士としての参戦を希望したが叶わず、
従軍記者としてスターリングラード攻防戦、クルスク会戦、
赤軍ポーランド進撃、そしてベルリン陥落までを取材した。

従軍記者としての見聞を下敷きにして書かれたのが『人生と運命』
なので、大作を読む前段階の知識として本書は見逃せない。

副題にある通りに取材ノートからの独ソ戦を描いているので赤軍
礼賛は当然としても、戦場となった村や町の住民から赤軍兵たち
の乱暴狼藉を聞き取った内容もメモされている。さすがにそのまま
記事にすることは出来なかったのだろうが。

本書の注目は赤軍ポーランド進撃後、多くの証言から再構成された
ナチス・ドイツによるユダヤ絶滅収容所を描いた文章だ。ただし、
スターリン体制下でのソ連ではユダヤ人の被害を強調することには
かなりの検閲が入ったようだ。

アメリカの従軍記者だったアーニー・パイルは前線の兵士たちの
姿を報道することでGIやその家族から愛された。赤軍に従軍した
グロースマンも兵士やゆく先々の住民の心を開かせ、話を聞き出す
才能を持っていた。ふたりとも、新聞に掲載された記事は読者から
注目された。

アーニー・パイルは沖縄戦で命を落としたが、グロースマンは戦後
ソ連ではユダヤ人であることで冷遇され、作品を発表する場も
奪われて胃がんに倒れた。

グロースマンの死後、作品が発表されたのはサハロフ博士が原稿を
マイクロフィルムにして海外に持ち出したからだと言われている。

尚、独ソ戦と言えばあのアンサイクロペディアにさえ嘘を書かせな
かったルーデル閣下だが、本書では出番なし。そうだよな、イワン側
からの独ソ連戦なのだから。

 

赤軍記者グロースマン―独ソ戦取材ノート1941‐45

赤軍記者グロースマン―独ソ戦取材ノート1941‐45

 

 

トンチンカン

元号に関して興味深いブログがあったので、読んでみて下さい。

https://critic20.exblog.jp/30211907/

推測が多いブログではあるが、「あるかもなぁ」と感じるわ。

まぁ、今回の新元号に関してはいろいろと思うことがあるんだが、
それより有識者会議に登場した宮崎緑氏の、白陣羽織(?)姿が
キョーレツだったわ。

トンチンカンってことでよろしいか?

引き続き『赤軍記者グロースマン 独ソ戦取材ノート1941-45』
アントニー・ ビーヴァー/リューバ・ヴィノグラードヴァ:編
 白水社)を読む。

スターリンヒトラーも、無能って事でいいのか?

ショーほど素敵な商売はない

「新元号「令和」は国書由来です」と胸を張って(?)発表した
のに、速攻で「元々は中国の古典からだから」と突っ込まれてる。

有識者会議に漢籍の研究者はいなかったのかしらね。林真理子
なんかいれないでさぁ。

で、4月1日に新元号「令和」が菅”ポンコツ官房長官によって
披露された。この発表だけで十分なのに、安倍晋三まで記者会見
してるばかりか、当日の夕方から夜にかけては情報番組に出演
していた。皇室の政治利用ですか?

さらに翌日には令和の考案者が誰だったかや他の元号候補が
報道に乗った。

今上陛下のご譲位が決まってからマスコミ各社は新元号について
取材を続けていたのは分かるのよ。分かるんだけど、こんなに
早く新元号決定の裏側を暴露しちゃっていいの?ねぇ、NHK
さんよ。

「取材によって分かりました」って言ってたけど、その話の出所
はどこ?政府関係者じゃないの?

今上陛下が考え抜かれてご譲位をお決めになられたのに、なんだか
マスコミによって単なるショーにされちゃった気がする。

引き続き『赤軍記者グロースマン 独ソ戦取材ノート1941-45』
アントニー・ ビーヴァー/リューバ・ヴィノグラードヴァ:編
 白水社)を読む。

スターリングラード攻防戦。高射砲を捜査していたのは女子高生
だっただとぉ?逞し過ぎるだろう、ソ連の女子高生。