大統領の苦悩

緊張高まるウクライナ情勢である。クリミアのロシア編入
決まってからしばらくして、「アラスカをロシアに」なんて
ニュースをちらっと見た記憶があった。

それ以降、まったく聞かないと思ったらアメリカ大統領府の
サイトから消されているそうだ。

元々、アラスカはロシアだった。でもクリミア戦争で経済的
に逼迫した当時のロマノフさんちがアメリカに二束三文で
売り払った。

「巨大な冷凍庫を買った」とアメリカでは非難囂々。しかし、
そこには天然資源が豊富に眠っていた。結果的にアメリカは
非常に安い買い物をしたことになる。

そのアラスカをロシアへ返そうと言い出したのは、アメリカ人
たちのようだ。2万人近い署名を集めているという。

う〜ん、お隣のカナダの意向は聞かなくていいのか?まかり
間違ってロシアへ返還されたら、ロシアと国境を接すること
になるんだけどな。アメリカよりやっかいだと思うぞ。

アメリカ大統領府に出された請願は、150人以上の署名が
集まったらサイトに掲載しないといけないのだそうだ。
そうして、4月20日までに10万人を超えると大統領府は
何らかの反応をしなくてはいけないのだそうだ。

オバマ大統領、頭が痛いだろうな。プーチン閣下は一向に
言うことを聞かないし。シリアも事態は好転しないし。
アフガンではテロが絶えないし。

日本に来ている場合じゃないんじゃないのか?

引き続き『記者たちは海に向かった 津波放射能と福島民
友新聞』(門田隆将 角川書店)を読む。

東日本大震災の発生する前日、前々日と、福島県では地震
それに伴う津波警報が発令されていた。

大震災発生直後、福島民友新聞の記者は津波の写真を撮る
為に海へと向かった。車の向こうには想像を絶する大きさ
津波が襲ってくる様子が見えていた。

そして、その津波から逃げて来るおじいさんと孫の姿。
助けられなかった。自分が一瞬、カメラに手を伸ばさな
ければふたりを救えたかもしれない。

…50ページくらいで既に辛い。