人類にとっての脅威

「人類にとっての脅威は、一位エボラ、二位ロシア、三位イスラム国」

アメリカ。オバマ大統領の国連総会での言葉なのだが、これについて
メディアから聞かれたロシア・メドベージェフ首相の回答が秀逸。

「は?頭、おかしいんじゃないの?」

あ、これは超意訳なんですけどね。実際には以下のような回答だった。

「たとえば私には、オバマ大統領が国連総会の演壇に立ち、人類が直面
している脅威又は課題を数え上げるに、一番目にはエボラ出血熱を挙げ、
これは妥当だとして、二番目にロシア連邦を挙げ、三番目にやっと
イスラム国」を挙げたことが、非常に哀しい。私はこのことに言及
すらしたくない。哀しいことだ。何か脳に異常があるんじゃないのか」

これは全面的にメドベージェフ首相に同意したい。

オバマ大統領は何を血迷ったのだろう。それとも、あまりの人気の
下落に「ここでロシアを叩いて一挙に挽回」とでも思ったのだろうか。

イスラム国にしたって、アメリカの中東政策の失敗が遠因でもある
のじゃなのか。

それにしてもアメリカのエボラ対策は杜撰じゃないの?患者の看護に
あたった人が、潜伏期間も無視して飛行機に乗ったり、カリブ海
クルーズに出かけたり。

世界にエボラを拡散させる気か〜。

あ、アメリカが一番の脅威なんじゃないのか。

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