重く響く

毎月11日になると、未曾有の複合災害となった東日本大震災のニュースが
流れる。あの日から今日で1年7ヶ月が経った。

少しずつ前へ進んでいる地域もあれば、復興が進まない地域もある。
多くの方が今でも避難生活を送っている現実を見ると、震災はまだ
終わっていないのだなと実感する。

それなのに。今日のこの日に復興予算の内容を検討する委員会が
流れた。民主党のセンセイたちがこぞって欠席。加えて関係官庁の
職員にも欠席するように働きかけて、議場には野党のセンセイたち
しかいなかった。

民主党が野党の時も同じようなことがあった」から「問題ない」のだそうだ。
ふ〜ん、復興予算でも?未曾有の複合災害でも?これまでと同じレベル
で考えていいとは思いませんけど。

先日のテレビ番組でどっかの大臣(失念)が「来年度の予算からは被災地
を優先して…」とか言っていた。

今年からやろうと思えば出来たよね?おかしいじゃん、そんなの。国立
競技場の補修とか、防衛大学の耐震補強とか、沖縄の道路とか、
被災地よりも優先されるべきことってないと思うんですけど。

「政治がらみの人に何を言っても私たちの気持ちは伝わらない」

被災者の方のこの言葉、国会議員のセンセイたちには響かないか?
私には響いたし、重たかったよ。

遅くはない。今からでも復興予算の組み替えをしてくれないか。

『流行歌 西條八十物語』(吉川潮 ちくま文庫)を読み始める。

童謡や歌謡曲の作詞家、早稲田大学フランス文学の教授、詩人、
そしてランボーの研究家。戦前から戦後にかけて多くのヒット曲を
生み出した西條八十の評伝である。