次世代を考えると不安ばかり

雅子妃殿下が11年ぶりに晩餐会に出席だそうな。

東日本大震災後に初めて国賓として来日したブータンワンチュク
国王及び同妃殿下との晩餐会は欠席、アメリカ・オバマ大統領を
招いての晩餐会も欠席だったのに。

海外静養でお世話になったオランダの国王夫妻だからか。あの静養
の時、お招き下さった先代の女王陛下のクルーズをドタキャンする
という無礼を働いたのになぁ。

雅子妃殿下よりも、同じく今日の晩餐会が11年ぶりの私の信子妃殿下
のニュースの方が観たいわ。ブツブツ…。

天皇家の宿題』(岩井克己 朝日新書)読了。

「どこのプレス?名刺を出しなさい」「わたくしには関係ござい
ませんっ」。そして、遠巻きにする記者たちの方を見ながら、
隣を歩く妹とコソコソ話をしてはクスクスと笑う。

きつい言葉を吐く、品のないひとだなぁ。お妃候補だけれど、
この人はないだろうと思っていた。ところが、婚約発表の記者
会見で皇太子殿下の隣に座っていたのは、この人だった。

あらかじめお断りしておく。こんな印象を持っていたので、
私には偏見がある。皇太子妃と言えば将来の皇后である。
「国母」である。雅子妃殿下を、私は「国母」とは思えない。

皇室ウォッチャーとしては残念でならない。何故、雅子妃殿下
でなくてはいけなかったのだろう。

皇室へ嫁いで慣れぬこともたくさんあったろう。それでも、
静養に次ぐ静養のこの10年。当初の「適応障害」という診断
以外、医師団からの明確な病名の発表もなく過ぎて来た。

なかなかお子様が授からなかったのもプレッシャーだったの
かもしれない。だが、それは昭和天皇の后、香淳皇后内親王
ばかりが続いた。

御上の世継ぎを生めないのではないか。悩んだ香淳皇后昭和天皇
秩父さんも高松さんもいるから大丈夫だ」とおっしゃった。皇太子
殿下にはそんな器量がなかったのか。

皇太子殿下の「人格否定」発言は様々な波紋を広げた。昭和天皇
晩年から皇室担当記者となった著者は、記者会見で直接質問を
ぶつけているのだが、明確なお答えはなかったそうだ。

そうだろうな。在りし日のヒゲの殿下が「人格否定とはなんぞや」
とお手紙で聞かれたそうだが、その返信にも回答はなかったそう
だから。

本書は2006年の発行なので悠仁親王殿下のお誕生で、皇統が
守られたところまで。勿論、東宮問題以外にも書かれている。

皇太子殿下のご結婚と前後して始まったマスコミの皇后陛下
のバッシング。小泉政権下で進められた皇室典範改正の問題点。

そして一番勉強になったのは宮中祭祀の模様だ。ご公務もそうだが、
天皇家の一番のお仕事は何よりも祭祀なのだろう。それがいかに
体力を使い、大変なものか。一般庶民には祭祀がどのようなもの
か、見ることが出来ないので概要だけでも掴むのにはいい。

女性天皇女系天皇の違いも分かり易く解説されている。

それにしても今後の皇室には大きな不安が付きまとう。初等科の
頃は「愛子様はご優秀」という話が週刊誌に溢れていた。それが
今はどうだ。

繰り返される不規則登校。試験期間の欠席。そして、今年になって
やっと武蔵野陵伊勢神宮への参拝。

不敬を承知でいう。お勉強は出来なくもいいのだ。皇族の方々は
その存在にふさわしい所作や気品を身に着けてくれていればいい。

愛子内親王は将来、紀宮様のような素敵な内親王になって下さる
のだろうか。否、なって頂きたいのだが…。