私の異常な愛情 その17

アイスダンス、女子シングルスと上げたので今回はペアである。
しつこいようですが、ロシアの選手です。

エレナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリトゼ組が、私の中では
最強ペアなのである。

女性のエレナちゃん。元々は違う男子選手とペアを組んでいた。
この最初のパートナーとリレハンメル・オリンピックにも出場して
いるのだが、その後、サイド・バイ・サイドのキャメルスピンの
練習中にパートナーのスケートがエレナの頭部に当たり大怪我。

手術は成功したものの、言語障害が残るエレナを心配し、病院に
通い詰めたのがアントンくんなのである。

そして、アントンくんも当時のパートナーとのペアを解消し、エレナ
ちゃんと共に新たなスタートを切ることになった。

ただ、技術的にはエレナちゃんの方が圧倒的に上。ペアを組んだ
当初はアントンくんのミスが目立ち、長野オリンピックでは惜しくも
2位だった。

しかし、ジャンプやリフトの失敗はあっても常に芸術点で高得点
をマークしていたふたり。そして臨んだ2002年のソルトレイク

小さなミスはあったものの、やはり高い芸術点で優勝。だったのだが、
すんなりとは行かず。

フィギュアスケートと言えば付き物なのがジャッジの不透明さ。
この大会ではフランスとロシアのジャッジが、アイスダンス
ペアでの得点のやり取りをしたとのスクープをされ、ふたりは
何も悪くないのに演技以外のところで注目を浴びるようになって
しまった。

哀しかったな、あの時は。結局は2位とされたペアを表彰台を
分け合うことになっただけれど、エキシビジョンの演技を見れば
どちらが観客を酔わせたはっきり分かった。

あの小さな体の、どこにあれだけの筋力があるのかと思わせる
エレナ。そのエレナを守るように抱きしめるアントン。大好きだった。

結婚するのかなぁ…と思っていたらエレナちゃんは他の男性と
結婚して、アントンくんはその後政治家になった。

数年前、アイスショーで久し振りにふたりでの演技を観た。モンロー
エルビスに扮したふたりの演技はやっぱり素敵だった。

引き続き『カウントダウン・メルトダウン 上』(船橋洋一 文藝春秋)を
読む。

「菅に冷却水必要」

官邸でこんなメモを書かれるバ菅直人って…。はぁ。