スパイの行動学

私が愛するロシアの大統領、プーチン閣下は遅刻の常習犯
である。海外要人との会談に常に遅刻だ。

首相時代に日本に来た時も、当初の予定の大幅に遅れて
羽田空港に到着した。

そして先日はローマ法王との会談に40分も遅刻した。これには
庶民派で温和な法王様もお怒りだろう。

過去にはフィンランドの大統領を2時間待たせ、未だ属国扱い
であろうウクライナの首相を3時間も待たせた。

まぁ、ウクライナの時はガスの供給問題の時だったので相手に
圧力をかける目的もあったのだろうけれどね。

でも、今度の相手は法王様なのである。カトリック教会の最高位
のお方なのである。これはいかんだろう。

シリア問題で武力解決したいアメリカに対抗する案を出した時、し
真っ先に支援してくれたのがローマ法王だぞ。忘れちゃったのか?

いや、待てよ。この遅刻も危機回避なのかもしれんぞ。時間通りに
行動したら命の危険があるのかもしれない。なにしろ閣下は元スパイ
なのだから。

そうか、そうか。それで一連の遅刻の合点がいったよ。

でも、我が国の天皇陛下と会うことになって遅刻したら、いくら愛する
閣下といえども許しませんぞ。

『カウントダウン・メルトダウン 上』(船橋洋一 文藝春秋)を
読み始める。

今年の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品である。買って積んで
おいたら受賞していた。汗

東日本大震災後に発生した東京電力福島第一原発事故以降の
20日間を綿密に描いたノンフィクションである。