結局は失敗しちゃってる

youtubeNGワードが設定できるようにして欲しいわ。

フィギュアスケートの動画を見ると「あたへのおすすめ」に
視界に入れたくもない選手の動画が挙げられてるのだもの。

ソ連という実験 国家が管理する民主主義は可能か』
松戸清裕 筑摩選書)読了。

初代ツァーリ・イヴァン雷帝からロシア帝国最後の皇帝である
ニコライ二世まで。そして、レーニンからスターリン時代の
ソ連邦は一定程度の把握をしている。

しかし、フルシチョフ以降のソ連邦については私の中ですっぽり
と抜け落ちているのだ。

ロシア・ソ連史の空白地帯を埋めようと手にしたのが本書。なのだ
が、文章が硬すぎてなかなか噛み砕けなかった。

あらゆることを国家が管理し、国民はそれに従うだけ。社会党
政権に座に就いたら一切の自由はなくなると教わったのは小学生
の頃だった。

だが、実際、ソ連邦は国民の声に耳を傾け、生活と文化の向上を
目指してはいた。

目指してはいたが、実際に出来たかは別問題なのだけれどね。
どんなに上層部が国民からの声に対応しようとしても、選挙の
投票用紙は間違ったところへ配送され、インフラの老朽化は
手当されず、住居や物品は不足する。

そりゃ国家崩壊へまっしぐらですわ。

このソ連時代を教訓にしたのかな?プーチン閣下は。

プーチン閣下が国民からの質問に答えてくれる、ロシアで人気の
テレビ番組「プーチン・ホットライン」で、自治体が動いてくれ
ないことを訴える質問が寄せられると閣下の一声で事態は好転
しちゃうのだもの。

鶴の一声ならぬ、プーの一声である。

プーチン閣下のことは脇に置いて…。結局はソ連邦は国家として
失敗しているのだけれど、西側の民主主義が正解かと言えばそれ
も疑問符がつくと思うのだよね。

ソ連邦のみならず、世界中では壮大な実験が行われている最中なの
ではないかな。