テロリスト

マニフェスト」だとか「アジェンダ」だとか、カタカナ言葉で言えば
いいってもんじゃないぞと思っているのだが、今度は「船中八策
ですって。

大阪市長になった人が次回の衆議院選挙に向けて、公約を作成中
なんだと。そして、候補者300人を擁立するんだと。

ふ〜ん、やっぱり国政なんだよな、目指すところは。いいけどね。
でも、「船中八策」って坂本竜馬だよね。

政治家センセイたちは幕末の志士がお好きだねぇ。明治以降の近現代史
はそこそこ知ってはいるが、生憎、幕末に関しては詳しくない。

でも、「勝てば官軍」の言葉じゃないが、幕末ってテロ合戦みたいなもの
だろう。日本の政治にテロリストはいらないと思うのだけど…。

今必要なのは、角さんのように「責任はこの角栄が取る」と言い切れる
人じゃないのか。

余談。旦那に「テロリストを丁寧に言ったらどうなるの?」と聞かれたので、
「おテロリストさん」」と言ってみた。会社で言いふらしてないといいけど。笑。

『新版 危険な話 チェルノブイリと日本の運命』(広瀬隆 新潮文庫)読了。

必要あって再読である。この本が出てから20年以上も経つのだが、今読んで
も最悪のシナリオであるのに変わりはない。

福島第一原発の事故が起きるまでは世界最悪の原発事故であった
チェルノブイリ事故を多くのデータを駆使し原子力発電の危険性に
警鐘を鳴らしている。

事故後の放射能の拡散の様子、その後の食品汚染の広がり、そもそも原子力
発電所がどのような仕組みになっているのか。専門用語を極力排除して語られ
ているので分かり易い。

若い頃に読んだ時にはとてつもない恐怖に襲われたのだが、今回は少々
冷静に読んでみた。この著者の『原子炉時限爆弾』を読んだ時にも感じた
のだが、明らかに恐怖を煽る感情的な文言は如何なものか。

それと、扇情的な新聞の見出しをコラージュするのもいかんだろう。原子力
ついて多くの知識を持つ人だけに、そこが残念だ。

もう少し冷静な文章で読みたいものだが、この人には無理だろうなぁ。勿体ない。