思わぬ再会

まさかこんなところで再び会えるとは思わなかった。昨日のアカヒ…じゃ
なかった。朝日新聞の紙面で、思いがけないふたりの名前を見た。

「メディアと権力」と題された紙面で、アメリカのジャーナリズムの現状に
ついて語っているのだ。これはもう、保存版に決定だろう。本日、スクラップ
作業をしながら、再度、じっくりと読んでしまった。

ひとりはダニエル・エルズバーグ。アメリカ国防総省ベトナム戦争に関する
秘密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を曝露した元国防総省の各戦略分析家だ。

この曝露が元でスパイ防止法違反等で逮捕されちゃったけど、あの文書を
世間に公表した業績は見逃せない。

そして、もうひとり。ヘレンおばあちゃんである。そう、ケネディからオバマまで、
10人のホワイトハウス主人を取材して来たホワイトハウス担当記者のヘレン・
トーマスだ。あ…昨年、イスラエル問題に絡む発言が原因でジャーナリスト
は引退したから「元」をつけなきゃいけないな。

ホワイトハウスからヘレンおばあちゃんの姿が消えてから、大統領報道官の
会見も面白くなくなった。舌鋒鋭いおばあちゃんの、辛辣な質問は痛快でさえ
あったのになぁ。

ジャーナリストは引退いたものの、現在はコラムニストとしてまだまだ活躍
しているとのこと。91歳のヘレンおばあちゃん、本は書かないのかな。歴代
大統領とホワイトハウスのことを是非とも書いて欲しいんだけど。

引き続き『乾燥標本収蔵1号室 大英自然史博物館 迷宮への招待』
(リチャード・フォーティ NHK出版)を読む。

呪われた宝石として有名なのは、やはりスミソニアン博物館所蔵のホープ
ダイヤか。しかし、大英自然史博物館にも呪われた宝石がある。

エドワード・ヘロン・アレンのアメジストである。手にした者は次々と不幸に
遭遇し、巡り巡って元の持ち主の手元に戻って来たアメジストは彼の娘が
大英自然史博物館へ持ち込んだ。アメジストにまつわる呪いを書き綴った
父親の手紙と一緒に。

本書にはそのアメジストの写真が掲載されているのだが、まさか写真を
見ただけでは呪われないよな。でも、今日は苦情の電話が多かったぞ。汗。