ひとこと言えば済むこと

「私、新しい人が何か間違っていても言わないの」

唖然である。それ、公言することか。派遣先でのあるスタッフの言いように、
目が点になった。

独り立ちして2カ月目に入ったスタッフが何人かいる。そのうちのふたりは
同じ時間帯のシフトで仕事をすることになっている。

お客が何を言っているかは問い合わせを受けている本人しか分からない。
それでも、「ん?今の案内、おかしくないか?」と感じることは出来る。

そんな時、ちょっと声を掛けてあげれば済むことではないか。それを放って
おくって…。間違えたまま案内をして、苦情を受けるのが同じスタッフだとは
限らない。だったら、その場で注意喚起する方がいいではないか。

わたしゃ小姑のように口を挟むけどな。だって、人の尻拭いは嫌だもの。笑。

例え自分で指摘するのが嫌だとしても、各時間帯にはオペレーターの面倒を
見てくれるリーダーが必ずいる。リーダーが忙しそうであれば、社員だって
いる。合図をすればすぐにそばに来てくれるではないか。

どうもなぁ…今の派遣先では当たり前だと思っていることが通じない人が
多いようだ。疲れるぞ。グスン。

引き続き『乾燥標本収蔵1号室 大英自然史博物館 迷宮への招待』
(リチャード・フォーティ NHK出版)を読む。

分類して整理する。博物館に勤務する人の仕事だが、プライベートでも
分類して整理せずにはいられないのが博物館人の修正らしい。

ある博物館のスタッフが亡くなった。研究に使っていた部屋からは、アルファ
ベット順に並べられた検索カードが見つかった。

そこには彼が一夜を共にした女性の名前が記され、恥・毛までが貼り付けられ
ていたという。

…いくらなんでも、そんなことまで分類・整理しなくてもいいだろう。汗。