保管期限が過ぎてます
「スイカをもらったから取りに来なさい」
母からメールが届いたので仕事帰りに実家へ寄って来た。立派なスイカ
である。叩くと音もいい。甘いといいなぁ。
今年初のスイカだ。うひゃうひゃと踊っていたら、母の冷たい視線。
母「何をふにゃふにゃしているの?」
私「嬉しいから踊ってるの」
母「…子供の頃からそうだけど、運動神経ゼロね」
う…痛いところを突くな。さすが母だ。一瞬、高校までの成績表に記された
体育の成績が頭をよぎったよ。
私「生まれる時にどっかに置き忘れて来たんじゃない?お母さんの
お腹の中とか」
母「ああ、それなら保管期限が過ぎたので廃棄しました」
え…保管期限があったのか。それはいつまででした?期限内に
受け取りに行けば私の体育の成績はもう少しどうにかなったで
しょうか。
他にも「気品」だとか、「品格」だとか、「感性」だとか、一緒に忘れて
なかっただろうか。
あぁ…欠けているものがいっぱいだ。(ノД`)・゜・。
『しんがり 山一證券最後の12人』(清武英利 講談社)を読み始める。
総会屋への利益供与。そこから表沙汰になった巨額の損失隠し。
負の連鎖が重なって、老舗の証券会社は自主廃業に追い込まれた。