KGB48はいないのか?

なんでしょうねぇ。JOC竹田会長の会見は。一方的に「私は
潔白だ」との文章を読み上げただけで質疑応答は拒否で、
約8分で終了だって。あれは「会見」と呼べないでしょう。

今日の11時から会見をするって言うからテレビ各局は生中継
出来るように時間を割いてたと思うのよ。NHKなんて30分も
放送枠を取ってた。それなのに、あれ。

そりゃ夜7時のニュースで辛辣な報道にもなるよね。

ソ連歌謡 共産主義体制下の大衆音楽』(蒲生昌明 パブリブ)
読了。

ダークダックスやボニージャックスが歌ったロシア民謡(厳密には
民謡ではなくて歌謡曲もある)のCDのほか、赤軍合唱団のCDも
ある我が家。

私は「歌声喫茶」が流行った世代からはずれているのだが、学校の
合唱コンクールで歌わされたり、好きなフィギュアスケートの選手
がプログラムの曲に使用していたりしたのもあったので、クラシック
以外のロシアの楽曲に触れることが多かった。

ロシアン・ポップスの歌手には何人か好きな人たちがいる。男性デュオ・
スマッシュ!!(ロシア版kinki kis)の片割れセルゲイ・ラザレフ、
子供の頃からアマチュア歌謡コンテストを総なめにしていたトルマチェフ・
シスターズ(ロシアのザ・ピーナッツ)、男性ヴォーカルグループの
チェルシー(赤いジャニーズ)、ロシアの歌姫ユリヤ・サヴィチェヴァ、
男女のダブルヴォーカルのバンド・スロート、そして、オペラもこなす
ヴァルヴァラ等々。

尚、カッコ内はは私が勝手にそう呼んでいるだけである。

CDで聴いたり動画サイトで視聴したりするのだが、哀しいかなロシア語
が分からない。ロシア語が分からないから歌の意味も分からない。

なので、本書の著者のように日本向けのモスクワ放送を聞き続け、ソ連
時代の歌謡曲に触れられた人がうらやましい。だって、リアルタイムで
ソ連時代の楽曲を楽しんでいるのだもの。

著者が触れたソ連歌謡の歌い手から100組を厳選して、時代背景や主な
楽曲を紹介している。生憎、私が知っているのは「ソ連のフランク・
シナトラ」イオシフ・コブゾンと、日本でも加藤登紀子らが歌って
ヒットした「百万本のバラ」のアラ・プガチョワくらい。

コブゾンにしろ、プガチョワにしろ、私が知ったのは既にベテランの
域に達していた頃だったものな。もっと早く知っていたらモスクワに
行った時に彼らのレコードなり、CDを買い込んで来たのに。

東西冷戦のさなか、ソ連にだってグループサウンズがあり、ツイスト
があり、ディスコミュージックがあり、ロックがあったんだなと改め
て思った。音楽の多様性は西側だろうが、東側だろうが変わらない
のだね。

難点なのは文章だけで音楽の特徴を記すことの限界かな。読んでいる
途中で気になるアーティストを動画サイトで検索して聴いていたら、
あっという間に時間が経ってしまった。

尚、著者はロシアの戦勝記念日のイベントでアイドルなどが軍服姿で
軍事歌謡を歌うことをあまり評価してない。しかし、私にとっては
このイベントがロシアのアーティストを知る貴重な機会なのである。
だから、「今年はどんな人たちが出るのだろう」と楽しみなのだ。

アイドルから超ベテランまで。ロシアの歌い手たちは全般に歌が上手
い。あ、そうだ。アイドルならKGB48とか結成しないか?

ダークスーツにサングラス、無表情で歌って踊れて、握手会もして
くれる「会いに行けるスパイ」ってコンセプトでどうでしょう?

待てよ。会い行けたらスパイとして失格か。残念。