凄いことずくめだよ
将棋の羽生善治氏が竜王戦に敗れて17年振りに無冠になった
とのニュース速報にもびっくりした。そして、アメリカの
マティス国防長官辞任のニュースに「あぁ…」と脱力。
遂にか…って感じもするが、来年2月までだそうで、それ以降の
トランプ大統領の暴走が加速するんじゃないかって感じだわ。
マティスさん、本を読む静かな生活に戻りたくなったのかもな。
『おしまいのページで』(文藝春秋:編 文春文庫)読了。
獅子文六、吉行淳之介、開高健、尾崎一雄、井伏鱒二、丸谷才一、
山口瞳、安岡章太郎、立原正秋、吉村昭、阿川弘之等々。
執筆陣が凄いっ!作品を読んだことはなくても(失礼な話だが)
名前は知っている文筆業者がてんこ盛り。しかも、これらの人
たちが書いたものが1冊で読めるのが凄いっ!
雑誌「オール讀物」の昭和44年7月号から昭和60年12月号まで、
巻末に掲載されたコラム「おしまいのページで」をまとめた
ものなので、こんな贅沢も出来るのかもしれない。さすが、
文藝春秋社っ!
文庫本でも見開き2ページ。通読するにもいいし、偶然に開いた
ページを拾い読みするのもいい。
そんな短い文章でも、どの作品も起承転結がきっちりしていて、
「さすがだ」と思うと同時に、「なんでこんなに上手いんだ」と
感じる。そりゃ上手いはずだよね。皆さん、長年、文章を書く
ことを生業として来た人たちなんだから。
そして、昭和60年でも旧仮名遣いの文章が雑誌に掲載されていた
ことに気が付いた。いくら文芸誌とは言え、今の時代、旧仮名遣い
の文章が掲載されたら「読めないじゃないか」って読者から苦情が
来てもおかしくないかも。
本書に収録されている書き手を「作家」と言ってはいけないような
気がして来た。尊敬も込めて「文士」と呼びたくなって来たよ。
尚、本書で一番凄いのは目次である。目次だけで18ページもあるん
だぜ〜。滅多にないよ、目次だけでこのページ数。
※本書を読み始めた時の日記に「巻頭コラム」と書いたが、
「巻末コラム」の間違いでした。(__)