解放の時

取りあえずはよかった。3年4カ月に及ぶ拘束を経て、ジャーナリスト
安田純平氏が解放された。

そして、案の定、ネット上では自己責任論が巻き起こっている。
しかも安田氏のご両親まで非難の対象にされていて唖然。

解放されるまでの間、途轍もない不安と心配を抱えていたご家族を
叩いて楽しいんですかね?バッカじゃねぇの。

安田氏の解放に関して、ボンクラ首相とオムレツ外相がそれぞれ
会見をしていた。加えて政府は水面下で2015年からカタール
トルコに強力を求めていたと発表された。

嘘つけ…と思うのよ。「水面下」と言っとけば、何もしていなかった
ことを隠せるとでも思っているんだろうかね。

だって、2015年と言えばISに人質になっていた湯川遥菜さんと後藤
健二が殺害された年でしょう。あの時は人質解放に実績のあるトルコ
ではなく、ヨルダンに頼ったのではなかったっけ?

今回の安田氏の解放についてはカタールの働きかけが大きかった
ようだ。一部では身代金もカタールが支払ったとの情報もある。

日本政府が「水面下」で動いていた結果の解放だと言うのであれば、
安田氏が帰国した暁には首相自らが空港で出迎えるよね。やりゃし
ないと思うけど。

『許せないを許してみる 籠池おかん「300日」本音獄中記』(籠池
諄子 双葉社)を読み始める。

国有地払い下げに端を発した森友学園事件のさなか、逃亡も証拠隠滅の
恐れもないのに、大阪地検特捜部に逮捕され300日を超えて大阪拘置所
拘留された籠池夫妻。

奥様の諄子さんが獄中から弁護士宛に出した手紙をまとめた1冊。