それで未来は開けるのか

「全国の書店経営者を支える議員連盟」なるものが自民党内に
あるらしい。その会合で検討されたのが「ネット書店税」だって。

一応、参加した書店経営者からの要望ってことらしい。

でもさ、ネット書店に課税したってリアル書店の経営が楽になるか
というのは疑問なんだよな。それに、大手になると実店舗とネット、
両方を行っている書店もあるよね。その辺はどうなるの?

実際、このネット書店税の話が出てから実店舗経営者からも批判
されているしなぁ。

私は出来る限り実店舗を利用しているが、店舗にない作品を取り寄せ
ようと思うと時間がかかるんだよ。それに、大型書店優先で配本が
決まって地方の小さな書店にはなかなか話題の新刊が入荷しない
という流通の問題がある。

ネット販売=悪みたいな発想をしている限り、未来はないような気が
するな。だって、ネット書店税が通ったとしてAmazonあたりが
「そうか、じゃあターミナル駅ごとに超大型書店を出店させよう」と
なったら、既存書店の経営は益々苦しくなるんじゃないかな。

『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(松本創
 東洋経済)は小休止。