誰でもよくない

「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」

先日、新幹線の車内で乗客の女性を刃物で襲い、制止しようとした
男性を殺害した容疑者の言い分。

またか…って感じだ。過去にも無差別殺人や通り魔事件を起こした
犯人や容疑者は、ほとんど「誰もよかった」と言う。

しかし、その「誰でも」は確実に本人よりも弱い者を狙っていや
しなだろうか。

以前、池袋で起きた通り魔事件で狙われたのはベビーカーに乗った
幼児や年配の方だったし、今回も女性が狙われた。

「誰でもよかった」と言う割には、米軍基地だとか、自衛隊基地だと
か、組事務所だとかは標的にしないんだよな。

こんな奴らに殺されたり、傷けられたりした人たちが気の毒でならない。

『私は英雄じゃない ジェシカのイラク戦争』(リック・ブラッグ
 阪急コミュニケーションズ)を読み始める。

アメリカ軍の補給部隊の上等兵としてイラクの砂漠を車両を連ねて
走行していたジェシカ・リンチ。イラク側の待ち伏せ攻撃に遭い、
戦争捕虜となり、救出後は一躍英雄として祭り上げられた女性だ。

美談なのか、アメリカのプロパガンダなのか。実際、彼女の身に
何が起きたのか。