話半分に捉えても酷い

「佐川氏は一般人になったので、国会招致は難しい」

自民党の森山国対委員長がこんなことを言っているのだが、
未だ拘束されている籠池氏に対して「総理を侮辱したから
国会招致だ!」ってメディアの前で言い放ったのは同じ
自民党竹下亘センセイなんですが。

籠池氏、一般人ですよね?前川喜平氏も文科省を辞めて一般人
になってからの招致でしたよね?それ以前にロッキード事件
どで国会に呼ばれた人、ほとんどが一般人なんですがどうなん
でしょうか。

まぁ、佐川氏より真相を知っているのはその前の理財局長だった
迫田氏かもね〜。

『炎と怒り トランプ政権の内幕』(マイケル・ウォルフ 早川書房
読了。

アメリカで発売直後、売り切れ続出だったトランプ政権のゴシップ本
の日本語訳。アメリカでの発売直後のニュースを見て、日本でも出し
てくれないかなぁ…と思っていたら、早速、早川書房が出してくれた。

本文の前に主な登場人物一覧がある。それぞれがトランプ政権でどの
ような役職を務めたかが記されているのだが、「のちに解任」「のちに
辞任」の文字のなんと多いことか。

それだけこの異端の政権のホワイトハウスがカオスだってことなのだ
ろうな。

そりゃカオスかもしれない。自分の知名度を高める為だけに大統領選に
立候補して、まともな選挙戦術もなく、本人も大統領になる気なんて
さらさらなかったドナルド・トランプなんだもの。

読み書きの能力が怪しく、集中力は欠如し、必要な文書さえも読もうと
しない大統領を補佐しなくてはならないホワイトハウスの上級スタッフ
は大変だったと思う。

特に政権初期の報道官であったショーン・スパイサーには同情する。

思い付きで言葉を発する大統領に、政治経験もないのに家族だという
だけで政策に口をはさむ娘のイヴァンカと女婿のクシュナー、その
イヴァンカ夫妻を敵視するバノンのプリーバス、そして政権に懐疑的
なメディア。

全方向敵だらけでよくやってたなぁと思うわ。大統領がドナルド・トラ
ンプでなければ、きっと優秀な報道官だったろうに。

政権内の裏話盛りだくさんだが、トランプ政権の上級顧問で「のちに
辞任」に追い込まれたスティーブ・バノン側からの話によることろが
多そうなので、話半分くらいに捉えた方がいいのかも、それでも酷い
んだが。

それにしてもファースト・レディであるメラニア夫人の姿がほとんど
見えないのだよな。

やっぱり彼女はドナルド・トランプに大統領になって欲しくなんかなく、
ひとり息子のバロンくんの成長を楽しみに、静かな暮らしをしたかった
のかな。

昨年来日した時もあまり笑顔がなかったものな。