怒りと失望を受け止めよ

何度同じことが繰り返されるんだろうな。沖縄県那覇市の国道で
在沖米海兵隊員の男が運転する米軍トラックと軽トラックが衝突し、
軽トラックを運転していた男性が死亡した。

事故現場となった交差点は信号が赤で右折可能。亡くなった男性が
運転していた軽トラックは右折しようとしていた。そこへ、米兵の
運転するトラックが直進して来た。

信号無視だけではない。飲酒運転の上での信号無視だ。しかも、乗って
いたトラックは米軍所有の車両。在沖米軍は飲酒している人間に公用
車両の持ち出しを認めてるのか?

そしてまた、在沖米軍は飲酒と外出の禁止令を出した。同じ処置を何度
繰り返したって米兵の不祥事は減らないじゃないか。

「私たちは事件、事故が起こるたび、米軍から謝罪や再発防止を誓う
言葉を幾度も聞かされてきた。それでも事件、事故は繰り返し起きて
いる。取り繕うだけの言葉など、もう聞きたくない。
 県民が求めているのはごくささやかなことだろう。平和に暮らすと
いうことだ。これ以上、日々の生活を脅かさないでほしい、安心で安全
な暮らしを返してほしい。」

この死亡事故を報じた「琉球新報」の記事にあった一文である。これに
尽きるんじゃないか。沖縄の人々の怒りと失望に、在沖米軍には真摯に
受け止めて欲しいと思うわ。

『最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』
(ケイト・サマースケイル ハヤカワ文庫NF)を読み始める。

1860年のイギリス。中流階級の一家が暮らす家の3歳の男の子が殺害
された。事件解決の為にスコットランドヤードから派遣された最初期の
刑事、ウィッチャー警部を中心に事件の経過を追うノンフィクション。