決して真似はしたくない

グランプリ・シリーズも始まって、フィギュアスケート・シーズン
真っ盛りである。宇野昌磨選手、カナダカップ優勝おめでとう!
と、言いつつ日本人選手にあまり興味はないんだが。

今シーズン、シニアデビューで注目されている女子シングルスの
本田真凛選手って、なんでマスコミが一押ししているんだろう。
妹が女優さんだからか?演技はそれほど上手くないだろう。

安藤美姫さんや浅田真央さんがシニアデビューした時のような
「おおっ!」って言うのがないんだよな。う〜ん、分からん。

『喰ったらヤバいいきもの』(平坂寛 主婦と生活社)読了。

タコでも、ナマコでも、シャコでも、イナゴでも、ウナギでも、
最初に「食べてみよう」と思った人はとても勇気があると思う。

「これ、食べてみようか」という人探究心は、きっと私たちの
DNAに組み込まれているはず。ただ、それが眠ったままでいる
のか、常に活動しているのかが私と著者の違いなんじゃないか。

食べてます。いろんな生き物を。しかも、誰に頼まれたのでも
ないのに「それ、食べて大丈夫なのか?」という生き物を食べ
てます。

冒頭のオオカミウオなんてその見た目だけで強烈なインパクト。
フィリピンの人たちがたんぱく源として珍重しているという
フナクイムシなんてわざわざ食べなくても生活して行く上で
何の支障もないのに食べている。

なぜ、食べるのか。それはひとえに著者の「生き物への愛」ゆえ
なのだそうだ。知りりたい・見たい・触りたい。ここまでは分かる。
もっともっと、生き物を知りたい。だから食べてみるとなると、
理解出来るような、出来ないような。

本書では全27種の生き物を捕獲する過程から調理と食べた結果まで
がかなりコンパクトにまとめられているので、いささか物足りなさ
もある。

文章自体は非常に軽いノリで書かれているので、これは読み手に
よっては合う・合わないがあると思う。私はあまり好きな文章では
なかったわ、残念ながら。同じような文章が多いのが引っ掛かって
しまったのよね。

テレビのバラエティ番組でも活躍中らしい著者である。これからも
見て・捕って・触って・食べてを繰り返して行くのだろうな。くれ
ぐれもお体、お大事にと思わずにいられない。

尚、本書では禁断の美味といわれるバラムツも食べている。人間の
内臓が分解できない脂を持つバラムツ。やっぱり食べるにには紙
おむつ着用が必要なのね。