買うか借りるか

「図書館は文庫本の貸し出し中止を」。

文藝春秋の社長さんが言っているらしい。どうなんだろうな。
出版不況の一因だとかおっしゃっているようだが、本当にそう
かな?詳細なデータでもお持ちなのだろうか。

私は図書館派ではなく、読む本は自分で購入する派。読む速度は
それほど早くない。時間がかかると1週間くらい同じ本を読んでいる。
それでも読み終わった本が溜まって行く。

収納スペースの問題とか、経済的な問題で図書館を利用している人
もいると思うんだよね。なかには図書館で借りて読んで、手元に
置いておきたいと思って改めて同じ作品を購入する人もいる。

それを一律貸し出し禁止なんてしちゃっていいのかな。正直、文庫で
もお高いんですよ。昔は岩波文庫が180円で買えたい時代もあったの
に(いつだよ、それ)。

きっと図書館で貸し出し禁止にしても、あまり異議がないと思うんだ
よね。出版社の人には一般読者のお財布事情が分からないのかな。
それに、小学生や中学生に「文庫は過って読め」とは酷でしょう。

引き続き『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』
(ジェラール・ノワリエル 集英社インターナショナル)を読む。

パリに渡った日本の「エド一座」ってもっと知りたいが、本書では
少ししか触れられてない。