まんが的な政治にも政治家にもうんざり
『まんが政治vs政治まんが──七人のソーリの一〇年』(佐藤正明/
金井辰樹:解説 岩波書店)読了。
中日新聞・東京新聞・西日本新聞に連載された政治風刺まんがを
まとめた1冊である。
10年で総理大臣が7人も変わっていること自体が既にまんが的だと
思うんだけどね。
小泉政権から第二三次安倍政権までなのだが、時の首相はさすがに
分かるが時々「これ、誰だっけ?」となかなか思い出せない人が
いるのは私の記憶力に問題があるのかもしれない。
民主党政権の時に起きた東日本大震災後に描かれたまんがでは、
「こんな時だけは手を取り合って」の文字と共に、与野党の
党首が文字通り手を取り合っているところが描かれているの
だが、今見ると空しいよね。復興の目途さえ立っていない時
から足の引っ張り合いが始まっていたのだも。
政治家が幼稚になっているから政治がまんがみたいになっている
じゃないかしらね。そんなまんがみたいな政治と政治家には心底
うんざりなんだけどさ。
♪解、散々と この身が落ちて わずかばかりの運の悪さを
恨んだりして 浪人は悲しい悲しいものですね♪
美空ひばりの名曲「愛燦燦」の替え歌。さて、「国難突破解散」
だとかいうふざけたネーミングで、明日公示される今回の衆議院
選挙。一体、現職から何人が悲しい浪人になるのでしょうか。