すべて私の感性が鈍いからです

京都2区で前原代表を、静岡5区細野豪志を落選させようと
書いたが、もう一つ。福島3区で玄葉光一郎も落選させなきゃ
いけないわ。

閑話休題

帰宅して郵便受けを確認する。いくつかの郵便物に混じって
はがきが一枚。裏面を読みながら家に入ったのだが、なんと!
私はどっかの会社から契約不履行で民事訴訟が提出されている
らしい。

差し出し人は「法務省管轄支局 民事訴訟管理センター」なる
ところ。なんだ、これ?管轄支局っておかしくないか?表を見る。
住所は千代田区霞が関になっているのに、はがきの消印は「板橋
西」。う〜ん、明らかにおかしいじゃん。

と言う訳で調べました。インターネットではがきに記載されていた
電話番号を検索すると、架空請求詐欺と判明。どうしようかなぁ。
地元警察署が近いので、明日になったら「おまわりさん、こんな
詐欺みたいなはがきがきたんですけど」って報告しに行ったらいい
のかな。

こんなはがきが来たら、皆さまもお気をつけて。

『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』(岡本和明/辻堂真理
 新潮社)読了。

昭和のオカルト・ブームの時、ちょうど私は小学生から中学生の
頃だった。超能力少年がスプーンを曲げるのをテレビで見て真似を
した。しかし、いくらスプーンをこすっても曲がらない。

テレビ画面からかのユリ・ゲラーが「念力を送る」と言うのを聞いて
一生懸命にその念力を感じようとしたが、な〜〜〜んにも感じない。

遠足で行った日光・華厳の滝の前での記念写真に霊が写っていると
一部のクラスメイトが騒いでいたが、私の手元の同じ写真には霊
なんか写っていなかった。

放課後の教室でコックリさんに参加するも、「〇〇ちゃん、動かさな
いで」と言い放ち場をぶち壊した。だって、本当に相手が自分のいい
ように動かしていると思っていたのだもの。

口裂け女」の噂が流行った時だって「は?刃物を持って追いかけて
来る?そんなもん、銃刀法違反で警察に捕まるだろう」と思いながら
も、「うわぁ、怖いねぇ」なんてヘラヘラしていた。

それもこれも、私の感性が鈍いのに原因があると思っている。だって、
幽霊だって、宇宙人だって、一度は目撃したいのだもの。

凡人には見えないものが見えたり、感じられない何かを感じることが
出来る人がいても不思議ではないと思うんだ。ただ、自分には特異な
能力がないってだけでさ。

本書はオカルト・ブームを牽引した中岡俊哉の評伝なのだが、息子さん
が書かれている為かきれいごとばかりになっている気がした。

馬賊になりたいと渡った中国での3度の臨死体験や、海外で受けた心霊
治療、そして、戦後に糊口をしのぐために中国時代に集めた奇談・怪談
を文章にすることから徐々にオカルトの世界に入ってくのだが、中岡氏
がどのような心霊研究を行っていたか、何を基準に自称超能力者を本物
と偽物に判別していたかがまったく分からない。

実際に自分の目で見て「本物だ」と確信したら本物なのだそうだが、
それでもトリックの不在の証明にはならない気がした。

心霊写真の判断にしても中岡氏が「本物」と太鼓判を押した写真でも
後年、撮影者本人が「あれはトリック」と告白した写真もあったはず。

オカルト・ブームが世間にどのような影響を与えたかを知るにはいい
が、物足りなさは否めない。

尚、本書のカバー裏にはコックリさんに使用する図案が印刷されている。
家人とやってみたのだが、やっぱり動きませんでした。私同様、家人も
感性が鈍いんだろうな。