パリーグファン必見の番組だった

フランスで開催されているレスリング世界選手権。吉田沙保里
伊調馨の「絶対女王」ふたりが欠場しているが、それでも日本女子
は金メダル3つである。

そうだよな。日本女子はふたりの絶対女王がいるからそれぞれが
階級を上げたりしてるんだもの強いはず。

3人ともまだまだ若いからこれからも楽しみ〜☆

『オレたちのプロ野球ニュース 野球報道に革命を起こした者たち』
(長谷川晶一 TOKYO NEWS BOOKS)読了。

いつ頃から見始めたのかは忘れたが「プロ野球ニュース」は私の
生活の一部だった時代があった。家にいる限りは必ずこの番組を
見終わってから寝床へ入るのが習慣だった。

初代司会者だった佐々木信也さんが降板し、番組内容が徐々に
変わっていく過程でほとんど見ることもなくなり、気がついたら地上
波での放送が終了していた。

だから、新刊書店で佐々木信也さんが写るテレビ画面をカバー
写真にした本書を見掛け、懐かしさで思わず手に取った。

プロ野球ニュース」が放送を開始するまで、プロ野球の試合結果を
伝えるテレビ・ニュースは巨人戦がメインだった。だが、この番組は
違った。セ・パ両リーグの6試合を平等に扱う。関東在住で阪急ファン
だった私にとっては見逃せない番組だった。

本書では「プロ野球ニュース」誕生から番組のリニューアル、地上波
放送終了までを出演者のみならず、裏方のカメラマンや編集マンま
で。多くの証言を集めてプロ野球報道に革命を起こした番組の軌跡
を追っている。

こうやってひとつの番組の変遷を追うのは面白いよね。私が主に見て
いたのは佐々木信也さんの時代。佐々木さんの突然の降板以降は
番組内容に対する違和感が拭えず、徐々に見なくなって行き、試合
結果はテレビ朝日の「ニュースステーション」で済ませていた。

本書を読むと佐々木信也さんの降板は突然でもなかったようで、
フジテレビ内では様々に検討された結果だったのを知った。それで
も視聴者としては佐々木信也時代とそれ以降とでは、同じ番組名で
もまったくの別物だと感じるんだよね。

女性キャスターを登用し、プロ野球ファンの幅を広げたとの功績は
あったかもしれないが、スポーツニュースであるのにバラエティ色
があまりにも強くなり過ぎて(特にオフシーズンの企画もの)、ガヤ
ガヤしていて面白くなかった。

それは現在のバラエティ化したスポーツ中継に通じるものがあると
思う。「プロ野球ニュース」がリニューアルされた頃、ちょうどフジテレビ
は「楽しくなければテレビじゃない」なんてことを打ち出していたが、
それは作り手が押し付ける「楽しさ」であって視聴者が心底楽しめ
たってことじゃないんだと思うわ。

関係者の間でもリニューアルで番組は終わったと語る人と、新しい
発展だったと語っている人がいるので、作り手側にも賛否両論が
あるんだね。

好きだったな。みのもんたナレーションの「珍プレー・好プレー」や、
シーズン中の番組最後の「今日のホームラン」。

「珍プレー・好プレー」は特番扱いもあり、他局でも似たような番組
をやっていたが、ナレーションはみのもんたでなければ面白さ半減
だったわ。

懐かしい思いを抱かせてくれる作品だった。そして、佐々木信也さん
が未だ野球殿堂入りをしていないことにびっくり。著者も書いているが、
この人ほどテレビを通じてプロ野球の面白さを伝えてくれた人はいない
と思うんだけどな。

是非ともご存命中に殿堂入りを検討してくれないだろうか。