便乗本には気をつけろ
日米の2+2は、日本の外務大臣と防衛大臣が揃ってアメリカへ
武器の買い付けに行ったという認識でいいのでしょうか。(-_-;)
『オバマの本棚 人を動かす言葉の裏に膨大な読書あり』
(松本道弘 世界文化社)読了。
2009年1月20日にバラク・オバマ氏が第44代アメリカ合衆国大統領
に就任した。直後から日本の新刊書店ではオバマ大統領関連の
作品が雨後の筍のように並んだ。
多くが便乗本だったのだと思う。本書もそんな便乗本の1冊だった。
読書好きだったら気になるタイトルだよね。「本棚」だもの。でも、
かなり期待外れだった。
まずメインになっているのが読書家と言われるオバマ氏の愛読書
の紹介ではなく、彼のスピーチを取り上げ、英語講師の著者が
言葉の言い回しだとか使われている単語の分析をして、オバマ氏
が好きだと公表している書籍に結び付けているだけ。
スピーチの一部抜粋を英語と日本語訳で対比させているのだが、
これは英語の知識ゼロの私には理解不能である。
多分、本書で取り上げられている書籍はオバマ氏のスピーチに
影響を与えているであろうが、その一部に過ぎないと思う。
著者が正直に書いているように、紹介されている書籍についても
著者は斜め読みしているだけだし、それで「本棚」と名付けては
いけない気がする。
本文のレイアウトは美しいのに内容は非常に残念。まぁ、英語を
理解しない私の頭がいけないんですけどね。
もっと「本棚」を見せて欲しかったな。無理か。アメリカへ行っている
訳でもなく。ホワイトハウスに取材協力をお願いしたのでもなく、
著者が日本のホテルに缶詰めになって書いた作品だものね。
教訓・便乗本には気をつけろ