妖精を見たことがありますか

「中国・四国地方では昨夜から続々と迎撃ミサイルPAC3
配備されているようですが、その他の地方の皆さんのために
マック赤坂は立ち上がりました!笑撃ミサイルMAC3を全国に
配備済みです。スマイル!」

マック赤坂Twitterでの呟きである。迎撃ミサイルより、
スマイルを配備した方が何倍もいいよね。

『コティングリー妖精事件』(ジョー・クーパー 朝日新聞社
読了。

イギリスのロンドン塔でも、カナダ・ケベック州の「出る」と言われ
るホテルでも幽霊が見られなかった。ポルターガイスト現象に
遭遇したこともなければ、空を見上げていても未確認飛行物体
も目撃できず。ついでに「小さいおじさん」も「小さいお侍さん」
も見たことがない。

勿論、心霊スポットと言われる場所でも何も感じず、パワースポット
でもパワーを感じない。それでも神社仏閣では一応、空気の流れ
が違うくらいは分かる。

だから、妖精目撃なんて到底できやしない。しかも写真に妖精の
姿がばっちりと写っているなんて羨ましい限りだ。でも、この妖精
写真はやっぱりどこかおかしいんだよね。

1917年にイギリスの北部コティングリーで二人の少女が撮った
妖精の写真はシャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイル
をも巻き込んだ騒動に発展した。

本書は妖精写真を巡る騒動の顛末を描いているのだが、話が
あっちへ飛んだりこっちへ飛んだりで少々まだるっこしい。

結局、老齢となった二人が「あれは作り物だった」と告白するの
だが、偽造写真を撮った動機がさっぱり分からない。著者はせっ
かく当事者である二人と交流があったのに、真相を十分に聞き
出せないままに二人ともが世を去っている。

少女時代のちょっとしたおふざけだったのかな。出来心にしても
その後60年近くも自分たちが撮った写真につきまとわれる人生
はどうだったのだろう。

いるなら見たいよね、妖精。やっぱりティンカーベルみたいな恰好
をしているのかな。でも、日本にも妖精っているんだろうか。

あ、いたわ。そして私も見たことがあったわ、全身が黄色い「梨の妖精」
だけどね。