上辺で喋るな

昨日のTBS「報道特集」の特集は「戦争と憲法」だった。
政治家の中にさえ、戦争を知る世代はほぼいなくなっって
いる。だから、安易に戦争礼賛に走るのだろうなと思う。

さくじつの特集では戦争を知る世代として、俳優・仲代達矢
落語家・桂歌丸師匠のインタビューが流れた。

「何が戦争だと思いますね。だから次世代の若者に、戦争という
のはこういうものだぞと。国を守るためにと言われると、そうかな
と思ってみんな権力者についていくのかもしれませんが、戦争を
知らない人たちに、最後に戦争反対と唱えて死んでいきたい」

こちらは仲代達矢のお話。そして、次の歌丸師匠のお話は安倍様
をはじめとした政治家に耳をかっぽじって聞いて欲しいわ。

「戦争を知らない政治家が戦争に触れるなと言いたい。あるいは
戦争を知らなかったら戦争をもっと研究しろと。戦争はいいもの
なのか悪いものなのかきっちり判断をしろと言いたい。上辺だけ
で喋ってるからおかしくなる。いいものと思ってる政治家だったら
我々は絶対に選ばない」

この歌丸師匠の「上辺だけで喋っているからおかしくなる」ってまさに
今の安倍様はじめとした政府側の態度だよね。

今日は広島への原爆投下から72年。「アメリカの核の傘に守られてい
るから」なんて屁理屈で、核兵器禁止条約に不参加の日本が、どうして
保有国と核非保有国の架け橋になれるんだろうかねぇ。

二枚舌使ってのスピーチはお止めなさいな、安倍晋三様。

『「飽食した悪魔」の戦後 731部隊と二木秀雄「政界ジープ」』(加藤
哲郎 花伝社)を読み始める。

戦中は731部隊の技官として結核菌や梅毒の人体実験に携わり、
戦後は磁極雑誌の出版を手始めとして政財界に人脈を広げた
二木秀雄の足跡を追う。