さく裂した文春砲の出来るまで

秋篠宮眞子内親王殿下のご婚約というおめでたいニュースが
あった一方、東宮家の愛子内親王殿下が高等科に進学して
も長期のご欠席のニュースが。

ゴールデンウイーク中のご公務の疲れだと言われているが、
公務ってご両親と一緒の鑑賞と観戦だったよね。

公務のお疲れで通学できないのなら、公の場へお出まししなく
てもいいので、きちんと学校へ通って下さいまし。

『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』(週刊文春
編集部 角川新書)読了。

2016年の「週刊文春」は凄かった。タレント・ベッキーと既婚男性
ミュージシャンとの不倫、自民党・甘利センセイの金銭授受疑惑、
ジャニーズ事務所の女帝メリー喜多川の独占取材、舛添東京
都知事(当時)の公私混疑惑等々。

ライバル「週刊新潮」が霞んでしまうほどのスクープ連発だった。
そんな数々のスクープがいかにして生まれたのかを、編集長や
デスクが綴ったのが本書だ。

スクープの裏側とはいっても当然のように詳細な手法が書かれて
いるのではない。だって、それは企業秘密だものね。

要は地道な取材と情報提供者との人間関係の構築。週刊誌に
限ったことではないと思うが、基本中の基本だよね。

華々しく紙面を飾ったスクープがある一方で、時間をかけて取材
しても記事に出来ないことも山ほどあったのだろうね。それでも
腐ることなく次のネタを追い続けるのが記者根性だと思うわ。

一時期、「週刊文春」の書評が好きで毎週購入してたのだが、近年
は電車の中吊り広告に機になる記事が掲載されている号だけしか
買わなくなったな。皇室関連は必ずチェックするけど。

本書で怖かったのは神戸連続児童殺傷事件の元少年Aへの直撃
取材。何日も張り込みを続けて、やっと本人を直撃したと思ったら
恫喝されて追いかけまわされるなんて、怖いわ。

でも、編集部はきちんと記者たちを守っている。この辺りは立派だ
と感じた。

中吊り広告の記事の配置がどうなっているかも書かれているので、
これは今後、中吊りを見る時の参考になったけれど「週刊新潮」の
中吊り広告を入手して記事を差し替えていたのはいただけません。

2017年も間もなく半年になるが、今年はどんな「文春砲」が出て来る
のだろうな。