音のない世界がいいですか

「子供の声がうるさい」からと保育園建設に反対する人たちが
いる。「祭りの音がうるさい」と火炎瓶を投げた人がいる。

随分前に「運動会がうるさい」と小学校に抗議の電話なんてのも
あった。そうしたら、今度は除夜の鐘である。

お寺さんより古くからある家というのは数えるほどしかないと思う
のだけれどね。近くにお寺さんがあるのの承知で住んでいるの
ではないのかなぁ。

それでも「除夜の鐘がうるさい。やめろ」との声があって、お寺さんは
「1000人にひとりでも迷惑だと感じるのであれば、仏の教えに従って
中止する」のだそうだ。

なんかさ、おかしくないか?子供の声も、祭りの音も、運動会の
放送や音楽も、勿論、除夜の鐘も、そんなに目くじらを立てるもの
だろうかと思う。

自分が立てる音はいいけれど、他から聞こえて来る音は嫌なのだ
ろうな。そのうち夏の風鈴の音さえ「うるさい」って言われるのかな?

不寛容というか、利己的だよね。子供が遊ぶ声が聞こえない、祭りの
音がしない、大晦日の夜がしーんとしているなんて私は嫌だけどな。

その一方で、携帯電話で大声で話す人や、音漏れどころの話ではない
大音響でイヤホンで音楽を聴いている人がそっちこっちにいるのだけ
れどね。こっちの方が気に障るわ、私は。

プーチンの実像 証言で暴く「皇帝(ツアーリ)の素顔』(朝日新聞国際
報道部/駒木明義/吉田美智子/梅原季哉 朝日新聞出版)を読み始める。

朝日新聞朝刊の連載に加筆して書籍化。発行は2015年だけれど積んだ
ままになっていたので、プーチン閣下来日記念読書。