泣く女

8月15日は終戦記念日。毎年この日に靖国参拝をしていた稲田防衛相。
今年は立場を考慮して参拝回避の為に急遽、ジブチ出張を組み込んで
「出張で行きたくても行けなかったの〜」とのアリバイ作りをした。

そうしたら、突っ込まれた。国会で、大阪のおばちゃん・辻本センセイに。
靖国参拝もそうだが、全国戦没者追悼式を欠席したことでだ。

「あなたは『自国のために命をささげた方に感謝の心を表すことのできない
国家であっては防衛は成り立ちません』と言っている。言行不一致ではないか」

「あなたの『戦争でなくなった方々へ心をささげる』というのは、その程度だった
のかと思われかねない」

畳みかける辻本センセイの言葉に涙ぐむ稲田防衛相。泣くなよ。職場で泣く
女は大嫌いだ。国会はあなたの職場ですよ、稲田防衛相。

まぁ、所詮その程度の思いというか、深くは考えないで勇ましいことを並べ
立ててたんだろうな。今日の民進党蓮舫氏の質問への答弁を聞いていても
そんな感じだったしな。

安全保障は専門外らしいけれど、だったら防衛相なんて断ればよかったの
にね。

民主党政権時代、何の間違いか防衛相になってしまった田中直紀氏に
対してクイズのような質問が繰り返されたけれど、野党は稲田防衛相に
集中砲火を浴びせてはどうだろうね。

あ、ついでに白紙領収書の件も追及して下さい。

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始める。

紙上唯一の皇族総理大臣となった東久邇宮稔彦王の生涯を追う。