他者への想像力

毎回毎回、新学期が始まると自殺しちゃう子供たちがいるよね。
原因は大抵が「いじめ」。文科省やら教育委員会やらが「いじめ
撲滅」なんてスローガンを掲げてもなくなりやしない。

埼玉県東松山市で起きた16歳の少年を集団で殺害した事件に
したって、容疑者とされている少年たちは「殺す気はなかった」
と言っているとか。そりゃ、「殺す気でやりました」とは言わない
よね、弁護士がついているのだから。

いじめた方もきっと「まさか自殺するとは思わなかった」くらい言う
のだろうな。死を選ばなればならなかったほど辛いことだったって
想像力があれば、きっといじめなんて起きないんだろうけれど。

ただね、子供たちだけに「いじめはいけません」って言えるのかと
時折考えるんだよね。

先日、NHKが子供の貧困を考える番組に登場した女子高校への
ネット上でのバッシングは酷かった。しかもそれに国会議員の
片山さつきセンセイまで乗っかっていた。

国会議員が叩きやすいところを叩くことに乗っかっている現状で、
「いじめはいけません」は説得力がないわなぁ。

小学生からの英語の授業だとか、プログラミング学習とかもいい
だろうけれど、「他者への想像力」を養うことの方が重要じゃない
のかなぁ。

引き続き『毒殺 暗殺国家ロシアの真実』(アルカディ・ワクスベルク
 柏書房)を読む。

さすがにサハロフ博士は暗殺できずに流刑か。