国内よりも海外

「宮城から5年前の恩返し」

こんなメッセージが書かれたトラックが、地震で大きな被害を受けた
熊本に向けて走っているそうだ。

東日本大震災の時は、阪神淡路大震災の被災地から多くの支援が
届いた。中越沖地震を体験した新潟県はいち早く避難所を開設して、
地震原発事故の被災者を受け入れた。

地方自治体同士や民間の支援が、徐々に九州に届いている。牛丼の
吉野家松屋、カレーのココイチが炊き出しを行っているとか。

日本財団は大きな被害を受けた熊本城の修復費用にと30億円を寄付。
この30億円を含め、熊本・大分に合計で93億円を贈る計画だ。

そして、今日は政府も予備費から被災地支援の予算を決定した。23億円。
日本財団の半分にも満たない。

今回の熊本地震、政府の見解では「大地震」ではないのそうだ。現に災害
対策本部は「非常対策本部」で本部長は河野太郎防災担当大臣だ。

これが「緊急災害対策本部」であれば、本部長は内閣総理大臣の安倍
晋三になる。

安倍晋三は今月29日から外遊を予定している。国際会議ではなく外遊で
ある。今のところ、予定通り出かけるらしい。

阪神淡路大震災後、やんごとなきご夫妻が中東に行かれた。あの時は
当時のヨルダンの王妃様に「お国が大変なのですからお帰りになって
は?」と言われてたなぁ。

国内の災害より、外遊が大事か?安倍晋三。まぁ、いてもなんの役にも
立たないなんだろけどな。今になって「宿泊できるフェリーを手配する」と
か言い始めたしな。

既に避難生活のなかで関連死された方が11人もいるんだが。

引き続き『彼らはヴェトナムへ行った(下) 陸軍士官学校’66年クラス』
(リック・アトキンソン 新潮文庫)を読む。

ヴェトナム反戦運動は分かるんだ。でも、戦場で亡くなった兵士までを
非難するのは違うと思うんだ。