権力の間違った使い方
「憲法には制限規範だけではなく、授権規範としての意味もあるんじゃ
ないですか」
ねぇよ。憲法は権力を縛るもんだよ。
「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が
出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」
出てるよ。現実を見てないのか?
常々、勘違いしたおばさんだな…と思っていた自民党の高市早苗センセイ
なのだが、今度は放送局への電波停止に言及した。
放送法に定められている「政治的に公平であること」の違反を繰り返した
放送局に対しては電波停止もありうるのだそうだ。
放送法の「政治的に公平であること」ってのはさ、政権の介入を阻止する
為のものじゃなかったっけ?そもそもの放送法の捉え方が間違っちゃい
ないかい?
監督官庁の大臣だからって好き勝手やっていいってことじゃないんだが、
その辺のことは理解しているのかな。これ、権力側からの明らかな圧力
だよね。要は「批判するな」ってことなんでしょう。批判されることばっかり
やっているから。
メディアってのは本来、第4の権力なんだよ。行政・立法・司法の3権力を
監視する為の。それを潰そうってのが魂胆だろう。
どうしても言論統制をしたいようだな、現政権は。そのうち、出版物も
検閲かよ。けっ。
引き続き『トップ・スパイ 冷戦時代の裏切り者たち』(グイド・クノップ 文藝
春秋)を読む。
アメリカ史上最悪のスパイ事件の主役で本書にも登場するジョン・ウォーカー。
2014年に亡くなってたのね。