命の軽視
喉元過ぎれば熱さを忘れる
これ、我が国の電力会社のことだろうか。九州電力は川内原発の
再稼働の審査の際には免震重要棟を作ると言っていたのに、再稼働
が決まったらあっさり撤回した。
川内原発に倣ったのか、国内11の原発で免震重要棟の規模縮小など
の案が出ているらしい。
福島第一原子力発電所の事故の時、最後の砦として吉田元所長が
現場の指揮を執っていたのが免震重要棟だった。この施設がなければ
作業員さんたちは現場に踏み止まることが出来なかったんじゃないの?
だから、免震重要棟内が汚染されないよう出入りの際には除染したり
してたんじゃないのか。まぁ、それを無視して疲労困憊の作業員さん
たちを前に怒鳴り散らしたのはバ菅直人なんだけどさ。
コストがかかるのは分かる。だが、それは必要な施設だからだろう。
コストの為に安全を犠牲にすることは福島第一原子力発電所の事故
から何も学んでいないことになるんじゃないのか?
まだ5年も経ってないのにさ。「あんな過酷事故はもう起きない」とでも
思っているんだろうか。納得がいかないわ。
引き続き『トップ・スパイ 冷戦時代の裏切り者たち』(グイド・クノップ 文藝
春秋)を読む。
出たっ!ジョージ・ブレイク。イギリスMI6の高官でありながらソ連KGBの
ダブル・スパイだった人。発覚して懲役42年を宣告されながらも脱獄
してるんだよな。