ノー・リターン

焼け跡闇市派」。野坂昭如が亡くなった。享年85。

あぁ…また子供の頃から知っている人が旅立ってしまった。

おもちゃのチャチャチャ」なんて、幼稚園・小学校と、何度歌ったか
分からない。

直木賞を受賞した『アメリカひじき/火垂るの墓』は勿論読んだし、
映画化された「火垂るの墓」はテレビ放映がある度に見て、その度に
涙を流していた。

サントリーのCMは今も覚えているし、映画監督・大島渚との殴り合い
は訃報を伝える今日のニュースで繰り返し流されていた。

著作の多くは読んだ後に手放してしまったけれど、私の恩師の名前が
登場する『文壇』だけは手元にある。

作家であり、歌手であり、作詞家であり、政治家をやっていたことも
あったね。脳梗塞で倒れてからも、エッセイなどで戦争反対を訴えて
いた。

ご冥福を祈る。合掌。あ、野坂さん、あっちで大島監督と再開したら
もう殴ってはいけませんよ。

引き続き『無人殺人機ドローンの誕生』(リチャード・ウィッテル 文藝
春秋)を読む。

プレデターの飛行実験中、「見つけたよ」の合図にYMCAを踊るプロジェクト
メンバー。ふざけ過ぎだろう、アメリカ人。