隠したいことがあるのか

国境なき記者団」が発表している報道の自由度ランキングで
毎年確実に順位を落としている日本。安倍政権になって益々
下落が著しい。

そんな日本政府がドタキャンである。国連による「表現の自由」を
めぐっての訪日調査を直前になって拒否した。

本来であれば12月1日から8日にかけて特別報告を担当する国際
法学者の先生が日本を訪れ、報道の自由特定秘密保護法等に
関する調査をするはずだった。

国連の公式調査である。それをドタキャンである。日程調整にあたって
いたのは外務省なのだが、今回のキャンセルの理由が「予算編成など
で担当者の日程が合わない」だそうだ。

おいおい。臨時国会も開かない政権下で何が忙しいんだ?しかも訪日
2週間前にキャンセルって「調べられたくないことでもあるのか?」と勘
繰りたくなるわ。

まぁ、あるだろうね。報道に介入したり、警察がデモ参加者の顔写真を
撮影していたりするものね。そういえば自民党の自称・若手の勉強会
で「マスコミを懲らしめる」発言なんてのもあった。

さて、この国連による公式調査だが、ではいつ行われるのか。日本政府
の言い分によると年明けは通常国会があって忙しいから避けて欲しい
とのこと。

このままうやむやにする気じゃないだろうな。自分の国ながら異常だわ、
この事態は。

『戦火のサラエボ100年史 「民族浄化」もう一つの真実』(梅原季哉
 朝日選書)を読み始める。

第一次世界大戦の原因となったサラエボ事件が起こり、冬季オリンピック
が開催され、3民族が内戦を繰り広げたサラエボ。悪いのはセルビア人だ
けだったのか。

サラエボに100年暮らす家族に聞き取りをしながら、戦火の100年を追う。