根本的な問題
旭化成と言えばへーベルハウスである。先般の茨城県常総市での
鬼怒川決壊の際、多くの家が流されて行くなか、流れて来た他の
家を受け止めてびくともしなかった白い家。
ニュース映像で覚えている人もいるかもしれない。あの白い家が
へーベルハウスで、一時、「旭化成、凄いっ!」とネット上でも
話題になった。
それなのに、旭化成の子会社・旭化成建材が請け負った工事で
次々に不具合が見つかっている。
当初は横浜のマンション4棟が強固な地盤まで基礎になる杭が達して
いなかったことが判明し、現場の責任者が担当した他の建物の調査
が始まった。
しかし、この担当者が手掛けていない建物でもデータの改ざんが
行われていたって…。
もう、これって作業員一人の問題ではなく、建設業界全体の問題の
ような気がするんだけどどうだろう。
だって、工期は厳守なんでしょう。天候などで遅れが出たら下請け・
孫請けにしわ寄せが来るんじゃないのか。
だからってデータを改ざんしていいとは言わないけどさ。根本的な
問題を解決しなければ同じようなことがこれからも起こる気がする。
『就職しないで生きるには21 荒野の古本屋』(森岡督行 晶文社)
を読み始める。
証券会社や大手企業の本社の多くが立地する東京都中央区茅場町。
古本とは縁遠い地で開業した森岡書店の店主が、昭和レトロなビル
の一室で古本屋を開業する。
神保町での修行の日々、開業からの試行錯誤を綴ったエッセイ。