気持ちは別のところにある

長崎原爆の日である。先日の広島原爆の日は出勤日で式典の中継が
見られなかったが、今日はしっかりとNHKの中継を見る。

長崎市長による平和宣言、とてもよかった。穏やかな口調ではあるが、
それが却って心に残る。そして、被爆者代表の谷口さんの言葉には
改めて核なき世界を実現しなければいけないと思った。

長崎市長、谷口さん共に現政権が何が何でも成立させようとしてる
戦争法案に触れた。会場から大きな拍手が起こるのだが、この時、
テレビの画面は来賓席の安倍晋三の表情を捉えていた。

憮然とした表情だった。長崎市長の時は左頬が若干引きつり、谷口さん
の時は目が泳いでいた。

スピーチも作文を「読まされている」って感じだったよな。心がこもって
いるとは思えなかった。

先日の広島のスピーチで非核三原則に触れなかったことを批判された
から今日のスピーチには盛り込んで来たが、「広島と長崎のあいさつは
セットで起案している」なんて言っていた。

「セット」ってなんだよ。ファストフード店のメニューじゃないぞ。広島・
長崎、それぞれ別じゃないのかよ。

こんなことを言っているから、沖縄慰霊の日・広島原爆の日に続いて
今日も野次を飛ばされたじゃないか。

爆心地の 碑に白菊を 供へたり 忘れざらめや 往(い)にし彼(か)の日を

今上陛下の御製である。比べるのも不敬だが、安倍には本当に被爆の地を
思う心があるのか。

引き続き『オールド・テロリスト』(村上龍 文藝春秋)を読む。

お〜い、静岡に行くのに用賀から高速に乗ったら都心に向かっちゃいますよ。