世界のカンムリワシ
バラエティ番組に出ている、ちょっととぼけたおじさん。
若い世代にはこういう認識なのだろうけれど、現役時代の彼は
とても凄い活躍をしたボクサーなのだ。
具志堅用高。プロ9戦目で世界ジュニア・フライ級王者に挑戦して
見事なKO勝ち。そして13回の王座防衛。
この防衛記録は日本人王者の記録として未だ破られてはいないし、
試合階数が違う今では今後も破られることはないだろう。
その具志堅氏が、国際プロボクシング殿堂入りを果たした。王者の
まま交通事故で亡くなった大場政夫と共に。
日本人ボクサーの殿堂入りはファイティング原田以来20年振りだとか。
日本に復帰したばかりの沖縄出身のボクサーとして、故郷を背負って
リングに立っていたのだろうな。
最近、嫌なニュースばかりが多かったのでこの殿堂入りのニュースは
ボクシング・ファンとしても嬉しい。
世界のカンムリワシ・具志堅用高。どこかで特集番組でもやってくれ
ないだろうか。
『戦場カメラマン沢田教一の眼 青森・ベトナム・カンボジア』(斉藤光政/
沢田サタ 山川出版社)を読み始める。
ヴェトナム戦争の際に撮影した「安全への逃避」がピュリツァー賞を受賞
したカメラマン・沢田教一。戦乱のインドシナで戦場のみならず、そこで
生きる人々にもカメラを向けた沢田教一の仕事を振り返る写真集。