結果は分かっていた

検証したってどうせ政府の言い分通りの結果がでるんだろうと
思っていた。正にその通りの検証結果が出た。

ISISによる邦人2人の殺害事件を受けての、有識者による検証
結果報告書が出た。

「政府による判断や措置に、人質救出の可能性を損ねるような
誤りがあったとは言えない」ですって。

…誤りしかなかっただろうに。なんだよ、この予定調和は。

中東での安倍晋三のスピーチがきっかけを作り、現地対策本部
をヨルダンに置き、情報はヨルダン情報部頼みだったんだろう。

一応、安倍晋三のスピーチに関しては「注目を集める対外的発言
には十分に注意が必要」とは指摘しているが、言った本人はなんと
も思っていないんだろうな。

こんな結論に時間を掛ける必要があったのか。検証する前に
結果は分かってたじゃん。批判されるのが何よりもお嫌いな
安倍晋三の政府が集めた有識者なんだから。

今回の検証、もっと酷いのは「政府の対応は誤ってないから、
危ない地域への渡航を制限することを考えなきゃね」という
点だ。

シリアへ行くと公言していたジャーナリストから外務省がパス
ポートを取り上げた前例があった。まさか、今後も同じような
ことをやるってことじゃないだろうな。

おかしいぞ、この国。

引き続き『重臣たちの昭和史 上』(勝田龍夫 文春学藝ライブラリー)
を読む。

「序文」を書いているのが木戸幸一なんだよな。