余分3兄弟は地獄への道案内

どっちかなぁ。今度は女の子がいいなぁ。イギリス・キャサリン妃
第二子出産の為に病院へ。

イギリス国民ではないが、世界の王室好きとしてはどきどきしながら
待っています♪

『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』 (マイケル・ モス 
日経BP)読了。

「脂肪です」
「糖分です」
「塩分です」
「出たな、余分3兄弟っ」

なんていう飲料のコマーシャルを思い出した。食事や間食での
摂取量に気をつけないと体に悪影響を及ぼす余分3兄弟。

この余分3兄弟をふんだんに使用しているのがアメリカの加工
食品だ。本書はアメリカの加工食品会社が商品に仕掛けた
巧妙な罠で、消費者を過食へと導く行程が描かれている。

文明かが進めば進むほど、人々は食事に時間をかけなくなって
行く。料理をする時間さえ惜しむほどだ。するとどうなるか。手軽に
食べられるインスタント食品やスナック菓子が喜ばれる。

そこには大量の脂質・糖質・塩分が含まれている。それが人々の
食欲を満足させる。満足させるだけならいいが、「もっと食べたい」
との欲求を起こさせる。

アメリカの加工食品がよく分からないので特定の商品についての
話は理解出来ない部分もあったが、加工食品の実態と食品会社
がいかに消費者の健康なんて考えてないかが描かれていて少々
ぞっとする。

ポテトチップスを例に取ると理解しやすいかもな。日本では食べ切り
サイズの小袋も販売されているけれど、あれだと「食べ足りない」と
感じる時があるんだよね。

だからって、大きな袋を開けて途中で食べるのを止めるのも難しい。
実際、本書を読みながらポテトチップスを食べていたのだが、危うく
1袋を空けてしまうところだったもの。気付いて片づけたけどね。

そんな食品加工会社の上級役員たちが自社の商品は食べないよう
にしているなんてなぁ。健康に良くない商品を売っているという自覚
はあるんだろうね。

一応、食品会社も商品の見直しはしている。余分3兄弟を減らした
商品を売り出した。ところが、売り上げが伸び悩み、株価が下がり、
ウォール街から「もっと売れる商品を作れ」と尻を叩かれる。

そして振出しに戻る。悪循環だよな。

それにしても、アメリカ人の食卓はシリアル、冷凍食品、スナック
菓子だけで成り立っているのか?いや、忙しいと食事を作るのが
面倒ってのは分かるんだ。分かるんだけど、手料理って大事じゃ
ないのか。

日本のスーパーに並んでいる「麺つゆ」。私はあれでそうめんや
うどん・そばが食べられない。だって、どんなに薄めても甘いの
だもの。大量に出汁を取って冷凍しとけば、それほど面倒じゃ
ないんだけどな。

日本もいつかアメリカみたいな食生活になって、余分3兄弟が
はびこるんだろうか。