相手はお客様

自信がなかったら他の人に聞きましょう。自信満々で間違った
ことを言った後で「勘違いしてました」との言い訳は止めましょう。

お客様のお話はきちんと聞きましょう。なかには要領を得ない
方もいます。でも、お客様の言いたいことの要点を引き出すの
もオペレーターのお仕事です。

お客様は分からないから問い合わせて来ます。同じことを繰り
返し聞かれて不機嫌になるのはどうかと思います。喧嘩を売って
いるように聞こえますよ。

3月の年度末が終わって4月から少々暇になったのはいいが、
他のオペレーターの会話が耳に入って来ることが多くなった。

そして、それが怖い。「なんで言い切っちゃうか?」「私が客
だったらその対応、クレームものだぞ」。

冷や冷やしながらなるべく聞かないようにする。そうして自分の
対応は気をつけようと更に思う。

なので、最近の私は必要以上にお客様に優しい。常連のお客様
から「いっつも笑ってるよね」と言われるほどだ。

反面教師は必要かもしれないけど、電話とはいえ相手はお客様。
ちょっと考えて欲しいわ。同じオペレーターの対応のクレームを
受けることほど、嫌なことはないんだから。

『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に
訊きたい 正義という共同幻想がもたらす本当の危機』(森達也
 ダイヤモンド社)を読み始める。

当事者ではない第三者が、声高に正義を叫ぶ。集団化が進む
この国は危機に向かっていやしないか。

毎度毎度、耳に痛いことを書いてくれる森達也の雑誌連載コラム
の書籍化。