塀の中のホリエモン

気になる。とっても気になる。テレビはあまり観ないのだが、
ロト7のCMは続きが気になって仕方がない。

石橋専務が妻夫木くんのお父さんだったなんてっ(見てない人に
はさっぱり分からなくてすいません)。

下手な連続ドラマよりも今後の展開が気になるCMである。しかし、
石橋専務役の石橋凌、どんな役をやっても同じに見えるんだが…。

『刑務所なう 完全版』(堀江貴文 文春文庫)読了。

どんなに読書好きでも読むのが辛い本がある。それは軍事独裁
政権下のカンボジアを生き抜いた少女の物語のように、その体験が
筆舌に尽くしがたいものだったり、「あ、この結末はアン・ハッピー
エンドだ」と分かってしまうものだったり。

でも、本書の辛さはそういった種類の辛さではない。飽きるのだ。
30ページにも満たない時点で既に飽きていた。

ホリエモンこと、堀江貴文ライブドアの元社長で今は実業家で
いいのかな?彼が証券取引法違反実刑を食らって、塀の中
過ごした際の日記と言うか、日々の呟き…なのかなぁ。

単行本では2冊だったものを文庫では「完全版」として1冊にまとめ
ている。

塀の中だから毎日同じことの繰り返しは仕方ないんだろうけど、
これってメルマガで1週間なり2週間分ずつを読みならいいけど
書籍でずーーーーーっと読まされる辛さ。

いや、誰も私に「読めっ!」と強制してるのではない。貰った本なの
で読まずに放っておいてもよかった。しかし、少々硬い本が続いた
ので出来心で読み始めた。

そうしたら、学術書よりも辛かったのだ。あまりにも単調で。しかも
ホリエモンは好きでも嫌いでもないし、特に興味もないんだよな。

唯一の収穫はホリエモンが収監されていた長野刑務所は職員の
対応や食事内容が「日本の刑務所ベスト3」に入るってことかな。
だからといって入りたいとは思いませんけどね。

確か出所後に『刑務所わず』と塀の中で読んだ本の書評をまとめた
2作品も出していたはず。転んでもただでは起きない。刑務所経験
も金儲けにしちゃうんだね。

獄中記もいろいろあるけれど、本書は本当に、本当につまらなかった。
途中にある漫画も日記の内容をなぞってるだけだしな。

600ページ超。読み終えた自分をほめてあげたい。