有難う、永遠のロックの女王
海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が就役した。護衛艦なの
だけれど「空母型」。
だってヘリ9機の運用が可能なのよ。これって、実質「空母」って
ことでいいんでしょうかね?防衛省のエライ人〜。
『YOU MAY DREAM ロックで輝き続けるシーナの流儀』
(シーナ(シーナ&ロケッツ) じゃこめてい出版)読了。
今年、2015年2月14日の夜。そのニュースは突然にもたらされた。
「シーナ、死んじゃった」。友人からのメールだった。
ロック・バンド、シーナ&ロケッツの女性ヴォーカル・シーナの
訃報だった。松田優作の訃報以来の衝撃だった。しばらく立ち直れ
なかった。2日間、ソロ・アルバムは勿論、シーナ&ロケッツの
曲をガンガンかけて、動画サイトで動画を再生しまくってシーナ
を偲んだ。
アン・ルイスと並ぶ、私の憧れの女性だった。「綺麗」でも
「可愛い」でもなく、ふたりのように「格好いい女」になりたい
と思っていた。なれちゃいないけんだけどさ。
本書はそのシーナが2009年に出した自叙伝。新刊書店に並んで
すぐに購入したのに、読まずに積んでおいたらシーナが逝って
しまった。ごめんね、シーナ。もっと早く読めばよかった。
女性ヴォーカリストが結婚して出産するっていうにはよくある。
だが、シーナの場合は結婚して出産してから歌い始めた。そして
「私、歌いたいの」というシーナの言葉で、彼女をヴォーカルに
据えたシーナ&ロケッツが誕生した。
シーナも勿論だけれど、最愛の旦那様・鮎川誠も格好いいんだ
よな。家出少女だったシーナと出会ったその日から一緒に暮らし
始めて、家庭でも仕事でもずっと一緒。それなのにとっても仲
のいいご夫婦だった。あぁ…「だった」なんて過去形で書かなきゃ
いけないなんて。
少女時代から鮎川誠との出会い、結婚・出産、バンドとしての
デビュー、子育てに料理、ヴォーカリストとしての最大の危機
だった声帯ポリープの切除手術、そして復活まで。
直截な言葉で綴られており、読んでいると文章がシーナの声で
脳内再生された。勿論、落ち込んだりすることもあるんだろう
が常に前向きなシーナは、いくつになってもキラキラしていて
格好いんだ。
何かのインタビューで「毎日、幸せ」と答えていたシーナその
ままだ。家族に囲まれ、自分たちの曲を聴きながらの最期も
きっとシーナはシーナでいたんだろうな。
ミニスカートに網タイツ、ハイヒール、ワイルド・ヘアに
天然デス・ヴォイス。ロックの女王は永遠に「格好いい女」
なんだよな。
たくさんの元気を分けてくれて有難う、シーナッ!いつまでも
いつまでも大好きだよ。