子供に還る
児童文学作家の松谷みよ子が亡くなった。老衰。享年89。
恥ずかしながら児童文学をちゃんと読み始めたのは専門学校
に入ってからだ。それも児童文学の講義を取ったからという
理由で。
小学生の頃から本は読んでいた。でも、学校の図書室や
市の図書館、子供会の移動図書で借りて来るのは伝記や
人名事典ばっかり。
中学・高校は内外のミステリーや近代文学。そして専門学校
から現在に至るまで、徐々に小説を離れてノンフィクションや
エッセイばかりになって来た。
やむを得ず選択した専門学校の講義だったが、児童文学が
こんなに面白いものだったのかと目からうろこだった。
学生だから使えるお金は少なかったけれど、買い集めて
読んだものな。松谷さんの作品もいっぱい。
実家の本棚には今でもその時読んだ作品が並んでいるし、
姪たちが小さい頃はよく持ち出して来て読んでたな。
きっとこれからも読み継がれる作品となることだろう。
素敵なお話をいっぱい残してくれてありがとうございます。
そして、安らかにお眠りください。
引き続き『救命─東日本大震災、医師たちの奮闘─』
(海堂尊:監修 新潮文庫)を読む。
ん…医療礼賛が多いのは海堂尊監修のせいかな。