パフォーマンスにはうんざり

「フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、
ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている」
「世界が安倍を頼りにしているということじゃないか」
「日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな
金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう」

週刊ポスト」が安倍晋三の発言として掲載しているのだが、これは
本当か?本当だったら相当、異常だぞ。我が国の首相は。

各国や地域の首脳が集まったフランスでの追悼集会には出てない
よね。それでこんなことを言っているのか。

中東訪問中に今回の邦人拘束事件が起きているのだが、事件発生後
イスラエルでの会見ではロイターの記者の「過去に身代金を払った
経緯があるからではないか」の質問は無視して、まったく違ったこと
を答えてたよね。

人質を盾に脅されている政府を批判するなという意見もある。だが、
国際情勢を把握できてない政府に、自国の国民の生命と財産を守る
ことが出来ない場合はどうしたらいいんだ?

内閣総理大臣である私は、いかなる事態にあっても国民の命を
守る責任があります。想定外は許されないわけであります」

2014年5月15日の安倍晋三の記者会見の言葉は「嘘」ってことで
いいのか。自分の言葉に酔っているだけじゃ、国民の生命と財産
は守れないんだよ。

引き続き『福島第一原発事故 7つの謎』(NHKスペシャル『メルト
ダウン』取材班 講談社現代新書)を読む。

福島第一原発の事故では1〜4号機の危機ばかりが注目されがち
だが、5号機も危機的状況を迎えていた。

「この日までに1号機が水素爆発したことや3号機のHPICが止まる
など大熊町にある1〜4号機はすさまじい状況になっていました。
免震棟や本店、それに保安院や政府も1〜4号機の対応に必死で
した。私たちの5号機は決して安心できる状況ではなかったんで
すが、とにかく自分たちだけでオペレーションに集中ことが
できた。余計な問い合わせや指示もない。マニュアルにはない
操作ばかりでしたが、自分たちでやれることに集中して確実に
できたことが5号機のメルトダウンを救えた理由だと思っています」

あぁ、余計な問い合わせねぇ。それ、首相官邸かしら。