ありのままの

昨年、耳にタコができるほどにあっちこっちで流れていたのが
映画「アナと雪の女王」の主題歌。その主題歌が今年春の選抜
高校野球の入場行進曲に決まった。

この曲、実はとっても苦手なのだ。苦手というか、気持ちが悪い
のだ。いや、きっといい楽曲なのだろう。だが、映画公開中に
「みんなで歌いましょう」みたなノリが気持ち悪かった。

ありのままの自分でいいのよ。そんな内容なんでしょ、この歌。
でも、「ありのまま」でいいのはあくまでも「自分」。他者で
はないんだよね。

だって、あれだけ多くの人がこの曲に共感して大ヒットになった
のに差別はなくなっちゃいないんだもの。

ありのままでいい。だったら、他者の個性をも「ありのまま」に
受け入れるのが本当じゃないのかな。

そんなことを考えていた、昨年である。

『そして薔薇は散った ダイアナ妃事故3年目の真実』(トレバー・
リース・ジョーンズ ショパン)を読み始める。

1997年の晩夏。その悲劇はフランスからもたらされた。ダイアナ元
皇太子妃、交通事故死。

事故に遭った車両に同乗し、唯一生き残ったボディガードからの
聞き書き