1年の締めくくり

晦日である。今年もあと数時間でおしまい。今年もいろんな
ことがあったね。

夢の万能細胞STAP細胞の発見から、一転、論文の捏造疑惑に
なってしまったり。

ソチ・オリンピックの真央ちゃんのフリーの演技には観ている
方ももらい泣き。

中国と韓国との関係は修復できず、なんだか分からない解散・
総選挙でムダ金使って。本当にアホノミクス。

今年後半は読書量がめっきり少なくなった。ここは反省しな
くちゃだわ。積読本が消化できてないのだも。

でも、一年通して可もなく不可もなく。無事に今年も終わりそう。

日記にお付き合い頂いた皆様。今年もお世話になりました。
来年も駄文にお付き合いの程、宜しくお願い致します。

来る1年が皆様にとって良き年になりますように。

『大軍都・東京を歩く』(黒田涼 朝日新書)読了。

千代田と言えば皇居、桜田門と言えば警視庁、代々木と言えば
共産党。そして、三宅坂と言えば参謀本部。でも、最近じゃ
通じないのよね、これ。

高層ビルが立ち並び、首都高速道路が走り、地下鉄が縦横に
走る日本の首都・東京。しかし、明治から昭和初期にかけて
は皇居を取り巻くように軍用地があった。

そんな大軍都だった東京の、当時の遺構を訪ねて歩こうと
いうのが本書である。「江戸歩き案内人」と称する著者
だけあって、その土地の利用の歴史までに話が及んで
いるのがいい。

全9章のうち、地域で区分してある8章分にはそれぞれ地図が
掲載されているので、本書を参考にしながら東京歩きが
楽しめそう。

北の丸公園近衛師団の駐屯地であったとか、代々木が練兵
場だったとか、六本木には今でも米軍基地がある…くらい
は知っていた。

しかし、今では都心の繁華街である青山に射撃場があった
のは知らなかったな。

そして北区図書館の建物が弾丸工場の建物をそのまま利用して
いることにびっくり。外観ばかりか内装もほとんど弾丸工場と
して使われていた頃のままだという。

これは一度行ってみなくちゃ。公共施設で、誰でも利用できる
場所だものね。

修学旅行は海外なんて学校が多いけれど、もし私が今、高校生
だったら海外へ行くよりもこういう歴史的(?)遺構を見て
歩く方がいいわ。

灯台下暗しじゃないけど、身近には知らないことがまだいっぱい
あるんだよね。

でも、大手町や丸の内は再開発が進んでいる。東京オリンピックでも
新たな開発が始まるんだろうな。将門の首塚はそのまま残るよう
だけれど、軍の遺構なんて次々に取り壊されて行くのだろうな。
九段会館も取り壊し決定だしね。あの建物、もったいないなぁ。